山本由伸に佐々木朗希… WBC出場が「厳しい」といわれる6人のメジャーリーガーの名前

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「ワールドベースボールクラシック(WBC)2026」の開幕まで3カ月を切った。LAドジャースの大谷翔平(31)が参戦を表明したことで、連覇への期待が高まる侍ジャパン。が、その裏で代表候補に挙がる日本人メジャーリーガーたちの境遇は明暗が分かれている。

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「ずっと出たいと思っていた。前回以上に素晴らしくなるんじゃないかなと思っている」

 11月26日(日本時間)、オンライン会見で来春に開催される第6回WBCへの抱負を語った大谷翔平。MLBアナリストの友成那智氏によれば、

「2023年の前回大会では二刀流でチームを引っ張り、日本代表を3大会ぶり3度目の世界一へ導きました。彼の活躍が勝利の鍵を握るのは間違いなく、会見前日に自身のインスタグラムで参加を正式表明して以降、早くも連覇への期待が高まっています」

 3月5日に開幕を迎えるWBCで井端弘和監督(50)率いる侍ジャパンは、1次ラウンドで同じC組(開催地・東京)の台湾、韓国、オーストラリア、チェコと対戦。すでに“大谷効果”で、一部のSS席(2万8000円)が1枚50万円で売買サイトに出品されるなど過熱の兆しを見せている。

「二刀流の解禁も欠かせなくなる」

 そんな中、注目を集めるのが大谷の起用法だ。本人は会見で二刀流を否定しなかったものの、「まだ分からない。何通りかプランは持っておくべきだと思う」と述べるにとどめた。

「ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)は日本メディアの取材に“(WBCで)投げれば大きな負担になる”と話し、本音では出てほしくないことを隠しませんでした。実際、前回大会の後で大谷は右肘に違和感を覚え、シーズン後半の9月に2度目の手術を受けることになった。来季、ワールドシリーズ3連覇を目標に掲げるドジャースからすれば、WBCでの登板がケガの再発リスクを高めかねないと懸念を抱くのも当然です」(友成氏)

 在米スポーツジャーナリストも、

「球団側に所属選手のWBC出場を止める権利はなく、どういう形で出場するかについて、大谷とドジャース間でギリギリまで話し合いが続けられる見込みです。球団側の希望は“出ても打者としてのみ。かつ準々決勝以降のトーナメントが行われるアメリカラウンドからの出場”だと伝えられます。しかし途中参加となると、大谷もチームになじむのに時間がかかり、士気の面でもマイナスの影響が出かねない。最終的には1次ラウンドからの出場に落ち着き、連覇を目指す上では二刀流の解禁も欠かせなくなるとみられています」

 大谷登板の気運が高まるのは、前回大会で死闘を演じたアメリカが史上最強の布陣で臨んでくるためだ。

「ヤンキース主砲のアーロン・ジャッジ外野手(33)や、サイ・ヤング賞を受賞したパイレーツのポール・スキーンズ投手(23)、さらに今季60本塁打を放ったマリナーズのカル・ローリー捕手(29)の参加が発表されています。他にもオールスターに選出されたカブスのピート・クロウ=アームストロング外野手(23)など次世代スター候補も参戦表明。文字通り“ドリームチーム”で王座奪還を狙っています」(メジャーリーグ評論家の福島良一氏)

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