山本由伸に佐々木朗希… WBC出場が「厳しい」といわれる6人のメジャーリーガーの名前
「アメリカの豪華メンツを見て奮い立たない日本人メジャーリーガーはいないが……」
今大会も決勝は日米対決になると予想する声が多い一方で、ドミニカ共和国やプエルトリコなど有力メジャー選手を擁する強豪国も虎視眈々(たんたん)と番狂わせをうかがう。
「優勝候補といえども、勝ち上がるのは簡単ではないタフな大会です。大谷が参戦表明し、宿敵アメリカの豪華メンツを見て奮い立たない日本人メジャーリーガーはいない。しかし大谷と違って、それぞれが抱える“事情”から、またとないチャンスを前に煩悶している選手も多いのが現実です」(前出のジャーナリスト)
例えば、期待を一身に集める大谷のチームメイトで連覇の立役者となった山本由伸投手(27)だが、
「ポストシーズンでの連投に加え、レギュラーシーズンでも30試合に登板するフル稼働を見せました。WBCに照準を合わせると、調整期間の前倒しが必要になり、その負担と負債は決して軽くない。本人も複雑な思いを抱いているでしょうが、来シーズンを完走するために参加は見送ると思われます」(友成氏)
WBCどころじゃない
同じく佐々木朗希投手(24)についても、
「ドジャースは来年、シーズン開幕から彼を先発ローテーションの一角に据えることを考えています。WBCの決勝戦からシーズン開幕まで約1週間しかなく、今年は右肩の問題にも悩まされてきた経緯がある。今大会に限っていえば、佐々木自身“どうしても出たい”という心境にはないでしょう」(福島氏)
現在、トレード候補に挙がっているメッツの千賀滉大投手(32)はどうか。
「本人は残留を希望していますが、昨年はケガの影響で1試合の登板に終わり、今シーズンは9月にマイナー降格を経験した。これからメジャー生き残りを懸けて正念場を迎えることになり、WBCのことを考える余裕などないというのが本当のところでしょう」(スポーツ紙メジャー担当記者)
対して、メンバー入りが濃厚とされるのが、カブスの今永昇太投手(32)とエンゼルスの菊池雄星投手(34)だ。
「抜群のコントロールが持ち味の今永は少ない球数で長いイニングを投げられるため、球数制限のあるWBCで最も力を発揮するタイプです。菊池も今シーズン、チームのエース格としてローテーションを守り抜き、WBCでも安定した活躍が期待できます」(福島氏)
野手で参戦が確実視されているのが、カブスの鈴木誠也外野手(31)とレッドソックスの吉田正尚外野手(32)という。
「鈴木はケガで出場を見送った前回大会の無念があるので、今回は非常に意欲を燃やしていると聞きます。吉田もシーズン終盤以降、4番打者として起用されたことで自信をつけている。打線はDH(指名打者)の大谷を中心に彼らが続く形になり、ライト鈴木、レフト吉田の布陣になると予想されます」(前出の記者)
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