年末に舞台出演「新井浩文」に“ドラマへの復帰”はあるか 「ピエール瀧」との“決定的な違い”

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 俳優の新井浩文(46)が12月28日、舞台で芸能活動に復帰する。新井は女性に対する性的暴行の容疑で2019年2月に逮捕され、翌年12月に懲役4年の実刑判決が確定した。刑期を終え、実に6年ぶりの復帰となるわけだが、舞台は1日だけのゲスト出演だ。その後はどうなるのだろう。

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 新井がゲスト出演する舞台は、劇作家、脚本家、俳優、映画監督も務める赤堀雅秋の一人舞台「日本対俺2」だ。

 赤堀をご存じない方には、ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS)で阿部サダヲ演じるスパルタ教師が勤める中学校の“女装趣味がある校長役”と言えばわかる人もいるだろう。

 また、映画監督としてのデビュー作「その夜の侍」(12年公開)では堺雅人と山田孝之が初共演し、新人監督賞に与えられる新藤兼人賞の金賞とヨコハマ映画祭の森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞。2作目の「葛城事件」(16年公開)では主演の三浦友和に悪人を演じさせて話題となった。

 そんな赤堀の一人舞台である。12月22日から28日までザ・スズナリ(東京・世田谷区下北沢)で上演される舞台には、日替わりゲストとして荒川良々、田中哲司、大倉孝二、八嶋智人、間宮祥太朗、丸山隆平らの名前が並び、千秋楽に登場するのが新井なのだ。業界関係者は言う。

「いずれの公演日もチケットは完売ですが、中でも新井が出演する日のチケットは高倍率となったようです」

 なにせ6年ぶりの復帰である。マスコミも注目するし、彼の復帰を見たい人だって多いだろう。

刑務所の実体験を役に活かす

「もともと赤堀とは交流がありましたからね。新井が初めて出演した舞台は赤堀が作演出を務める劇団THE SHAMPOO HATの『葛城事件』でしたし、映画版にも三浦の長男役として出演しました。出所後に復帰を模索していた新井が赤堀の意向を受け、劇場側もOKしたと聞いています」

 なぜ新井を起用したのだろう。

「新井が逮捕されてから6年、彼の演技力への評価は高いままだったということです。あの狂気をまとった芝居ができる役者は、そうそういませんから」

 悪人役なら佐藤二朗とか綾野剛、若葉竜也だっている。

「若葉は映画『葛城事件』で新井の弟役を演じましたが、新井の怖さには及びません。現在公開中の映画『爆弾』の佐藤二朗は、確かに怖かった。でも、彼らの本来の性格はめちゃくちゃ明るいんですよ。新井の鬱屈としたあの感じは、なかなか出せないものなんです」

 とはいえ、地上波ドラマへの出演は難しいのではないか。

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