西武「今井達也」にメジャーが超高評価の理由…「第2のイェサベージ」報道に「スコット・ボラス氏」の思惑
クリスマス・イヴには決定?
埼玉西武ライオンズからポスティングシステムで米球界に挑戦する今井達也(27)。その去就は「クリスマス・イヴ」に決まりそうだという。チーム関係者によれば、ポスティングシステムの申請を行った11月19日より前に、代理人サイドからの交渉期日などの確認の電話があった。その際、「年内決着を目指す。いや、まとめてみせる」と力強い言葉が伝えられたという。
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「米国で言う“年内”とは、クリスマス休暇前のこと。25日から1月1日まで休暇に入るのが一般的なので、12月24日までにまとめるスケジュールをイメージしているのだと思います。クリスマス・イヴのギリギリまで交渉するのであれば、日本時間の25日には報告が入るでしょうし、イヴの日は早く帰宅したいと考えているのであれば現地時間の23日にまとめ、日本のクリスマス・イヴに契約先の球団名が知らされると思います」(チーム関係者)
代理人は、敏腕交渉人のスコット・ボラス氏(73)だ。ボラス氏のクライアントには巨人・岡本和真(29)もいて、今オフの米フリーエージェント市場でもっとも注目されるカイル・タッカー(28)やヤンキースからFAとなったコディ・ベリンジャー(30)、タイガース残留か大型契約での移籍かで揺れるMLBナンバー1左腕のタリク・スクバル(29)も抱えている。
「彼の気分次第で米球界の勢力図が書き換えられるとも言われています。タッカー、スクバルと、投打のナンバー1を抱えているので決して大袈裟な表現ではありません」(現地記者)
米FA市場の選手評価だが、米スポーツメディア「The Athletic」が11月中に発表したランキングによれば、日本人選手の最上位は村上宗隆の10位で、今井が32位。同じく埼玉西武からの挑戦となる高橋光成が46位で、岡本は48位だった。カブスで2年目のシーズンを終えた今永昇太が41位だったので、「今井が上」ということになる。
また、メジャーリーグ公式サイトが11月21日に発表した「FA選手の階層分け」を見ると、今井は「Tier 1」で、村上と岡本は「Tier 2」に分類されていた。「Tier 2」でも「レギュラーを獲る力がある」と判断されたわけだが、「Tier 1」に分類された日本人選手は今井だけだった。
米球界では「2年318イニングを投げた今永よりも今井」、「22年三冠王・村上、伝統球団の主砲・岡本よりも今井のほうが上」と評価されていた。今井の実力は日本のファンも認めているが、それにしても、この評価にはびっくりである。今井が今オフの米FA市場の「日本人選手ナンバー1」となった背景にはボラス氏も影響していた。
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