西武「今井達也」にメジャーが超高評価の理由…「第2のイェサベージ」報道に「スコット・ボラス氏」の思惑

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今井は「第2のイェサベージ?」

「スポーツ専門局ESPNが12月に入って、『ジャイアンツが今井争奪戦から下りた』と報じました。比較的リーズナブルな金額で獲れる投手の獲得を目指していましたが、今井はそうではなくなったと伝えています」(前出・現地記者)

 今井をFA選手ランキングの5位に挙げた米スポーツ専門局「ESPN」によれば、「ローテーションの3番手以内を託せる」とし、その根拠に「過去4シーズンのBB/9」を伝えていた。「BB/9」とは、9イニングを投げた場合を想定した与四球の割合だが、今井は22年5.1個、23年4.1個、24年3.6個、25年2.5個と毎年数値が改善されている。制球力の高さが最大のポイントとし、「今オフ、外国人選手のなかでもっとも高額な契約を結ぶだろう」とも予想していた。「ESPN」はさらにこう称賛していた。

「スライダーの軌道が独特。トレイ・イェサベージのスライダーに近い」

 ブルージェイズのトレイ・イェサベージ(22)はワールドシリーズでも先発し、ドジャース打線から11奪三振をマークした新人右腕だ。4月には1Aで投げていたが、9月にメジャーデビューし、ワールドシリーズ第5戦では勝利投手に輝いている。メジャーリーグでは「第2のイェサベージを探せ」がちょっとした流行語になっており、「ESPN」は「今井がそうなる」と伝えていた。

 また、代理人のボラス氏は11月に開催されたゼネラルマネージャー会議にも現れ、今井の長所をドジャースの山本由伸(27)を引き合いに、こうアピールしていたそうだ。

「ヤマモトがNPBで成し遂げたことと、ほぼ同じ経歴を持っている。まだ27歳で、スプリットではなく、チェンジアップを武器にしている。彼の耐久性はセールスポイントになるはずだ」

 この発言以降、「山本と同レベルの投手」という紹介が米メディアでされるようになった。今井は国際試合での登板数が少ない。23年のアジアチャンピオンシップでの韓国戦と25年2月の侍ジャパンの強化試合だけだ。ボラス氏に「山本クラスの投手だ」と言われ、急いで映像を探した米国人記者もいたそうだ。

「今井への評価には、ボラス氏独自の理論も加味されています。スプリットは肩や肘に負担が掛かるから怪我のリスクが多い。でも、チェンジアップにはその心配がないと。ボラス氏は93マイル(約150キロ)以上のフォーシーム、横に動く変化球、落ちる球の3項目がないとメジャーリーグでは通用しないとの持論です」(前出・現地記者)

 映像やネット資料での確認後、ボラス氏の言う今井評が大袈裟でないことは分かったものの、「チェンジアップが決め球だから肩や肘を故障しない」の持論には賛同できないというのが米メディアの大方の意見だ。これまで、今井がシーズンを棒に振るような大きな怪我を負ったことがないのは本当だが……。

「イェサベージ、山本と重ねられたら、メジャーリーグ全球団が興味を持ちますよ」(前出・同)

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