「女が一人で便所に行くと…」ソ連兵の性暴力にさらされた、朝鮮半島の日本人引揚者たち #戦争の記憶
第2次世界大戦に敗れ、国家としての主権を失った日本。玉音放送の6日後にはソ連軍が朝鮮北部に進駐し、“棄民”と化した現地日本人に略奪と暴行の限りを尽くしたという。家に押しかけてきた複数のソ連兵に銃を突きつけられて襲われる、野外で誘拐されるなど、女性への性暴力も頻発した。必死に抵抗した10代の姉妹がソ連兵に銃殺される事件も記録されている。
そんな惨状を見過ごせず、6万人もの日本人を救い出す大胆な計画を立てた「一人の男」――松村義士男(ぎしお)に光を当てた歴史ノンフィクション『奪還 日本人難民6万人を救った男』(城内康伸著)より、一部抜粋・再編集して紹介する。...

