「壊れるまでやっていこうと思った」 “横綱の重圧”味わった「白鵬」の決意と挫折 本人が明かす(小林信也)

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「7歳の時(1992年)、初代若乃花さんがモンゴル相撲の英雄だった父を訪ねて自宅にいらしたんです」

 白鵬翔は神妙な表情で言った。〈土俵の鬼〉が世界の相撲のルーツをたどるNHKスペシャルの旅の途中でモンゴルを訪れたのだ。

「かっこいいおじいちゃんだなあと感銘を受けました。それが日本の相撲に魅かれるきっかけでした」

 中学3年までバスケットボールをやっていたが、12歳の時、父に隠れてレスリング道場に通ったことがある。

「父はメキシコ五輪のレスリングで銀メダルを取った。...

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