2025年セ・リーグ6球団「ルーキー採点簿」 最高は阪神、最低はどの球団か?

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守備面で大きく貢献

【2025年ルーキー採点】
広島 総合:A 即戦力:A 将来性:B
中日 総合:A 即戦力:A 将来性:B

 阪神に次いで高く評価できる球団は、広島と中日だ。

 まずは広島から。1位の佐々木泰(青山学院大)はケガで出遅れたものの、8月以降はサードの定位置をつかんだ。54試合に出場し、49安打、打率.271、0本塁打、6打点という成績を残した。 また、3位の岡本駿(甲南大)も、中継ぎとして41試合に登板して1勝1敗、1ホールド、防御率2.88と一軍で戦力となった。

 高卒の選手では、5位の菊地ハルン(千葉学芸)が二軍で10試合に登板して防御率2.87と結果を残し、シーズン終盤には早くも一軍デビューを果たしている。2位の佐藤柳之介(富士大)、4位の渡辺悠斗(前同)は一軍の壁に阻まれ苦しんだとはいえ、広島はトータルで見ると高く評価できる。

 一方、中日は、1位の金丸夢斗(関西大)が5月以降、先発に定着した。なかなか勝ち星に恵まれず、2勝6敗と負け越したが、96回2/3を投げて防御率は2.61と実力の一端を見せた。4位指名の石伊雄太(日本生命)は、故障した木下拓哉に代わって6月以降、正捕手の座を掴んだ。セ・リーグ3位となる盗塁阻止率.419を記録して、守備面で大きく貢献した。

 高卒の選手は、3位の森駿太(桐光学園)が、二軍でチームトップとなる9本塁打を記録した。一軍初出場となった9月23日のヤクルト戦でいきなりライト前ヒットを放つなど、一軍で4安打をマークしている。将来の中軸候補として期待は大きい。2位の吉田聖弥(西濃運輸)が二軍で結果を残せなかった点は気になるところだが、総合的には高評価を与えられる。

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