「認知症患者」は急病でも受け入れ拒否に… 下町のベテラン病院長が見た「地域医療」の“終わりの始まり”

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 日本の「医療崩壊」はすでに始まっている。今年10月、国立大学病院会議は国立大学病院42施設の現金収支見込みを公表、赤字額は過去最大の400億円超にも上り、大きな注目を集めた。しかし、地域医療を担う民間病院はそれ以上に過酷な状況にさらされている。3代目医院長として大田区で中規模病院を経営し、認知症のスペシャリストとして患者のケアに従事してきた熊谷賴佳氏もまた、地域医療の苦境を憂える一人だ。日本社会が直面する医療・福祉の行く末について医療現場はどのようにとらえているのか。...

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