生成AIのせいで“妖怪川柳コンテスト”が終了…ゲーム会社の採用試験では「もはや目の前で絵を描かせるしかない」事態に
公募が激減する可能性があるなか、新人はどうすべきか
生成AIの加速度的な進化によって、今後はコンテストの開催が激減する可能性もある。もしくは、「最終候補に残ったクリエイターには最終面接を設けるなど、より厳格な審査がなされるようになりそうだ。応募したら後は結果を待つだけだった、従来のスタイルが変化する可能性は高い」とA氏が言う。
生成AIの活用が進むなかで、新人のデザイナー、イラストレーター、漫画家、小説家はどのように仕事をすべきなのか。A氏はこのように指摘する。
「公募が盛んになる前のように、クリエイターが自ら営業を行い、コネクションを築き、信頼関係によって仕事を獲得していくスタイルに回帰していくのではないでしょうか。与えられた仕事を黙々とこなすだけでは、生成AI相手では生き残れない。クリエイターにも一定のコミュニケーション能力が必須になると思われます」
筆者の知人で、締切を破らない、スピーディーに仕事をこなすといった強みを持つイラストレーターは仕事を常に抱えている状態だ。編集者とも対面形式で丁寧に打ち合わせをして、信頼関係の構築に余念がない。生成AIに対抗するのは、最終的には人間力なのかもしれない。





