5億5000万円「山下美夢有」が賞金ランク3位 「日本勢7名」が“ミリオネア”の米女子ゴルフ、来季の賞金総額アップでもっと“リッチな職場”に
賞金ランキング3位に山下
米女子ツアーのLPGAは、最終戦のCMEグループ・ツアー選手権が終了し、2025年シーズンの幕を閉じた。
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最終戦の優勝賞金は400万ドル(約6億2000万円)の高額だったが、日本の山下美夢有にとっては、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(POY)の栄冠もかかる大勝負でもあった。
しかし終わってみれば、結果はタイ出身で世界ランキング1位のジーノ・ティティクルが圧勝し、見事大会連覇を達成。その結果、ポイントレースでもティティクルが1位となり、POYは彼女の頭上に輝いた。
山下が最終戦で勝利を挙げられず、すでに獲得していたルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)とPOYの二冠達成を逃したことは残念ではあったが、それ以上に、ティティクルのすごさがあまりにも際立った締め括りとなった。
今季の獲得賞金総額に目をやると、ここでもティティクルの稼ぎは昨年の605万9309ドルを大幅に上回る757万8330ドル(約11億8000万円)で断トツとなった。
ちなみに、この獲得賞金ランキングでティティクルに続く2位となったのは、オーストラリア出身のミンジー・リー。総額は391万471ドル(約6億円)で、ティティクルとは大きな差が付いた。3位は354万5888ドル(約5億5300万円)を獲得した山下だった。
「高給取り」で溢れ返ったシーズン
1位のティティクルと比較さえしなければ、リーも山下も今季はすこぶる高額を稼ぎ、ハッピーエンドと言えそうである。
それにしても今季は、200万ドル以上を稼いだ選手が8名、100万ドル以上を稼いだ選手は43名を数えるなど、米LPGAは「高給取り」で溢れ返ったシーズンとなった。
過去を振り返ってみると、100万ドル以上を稼いだ選手は、2021年はわずか15名しかいなかった。昨年でも34名だったことを考えると、今季の43名は、きわめて「バブリー」だと言っていい。
そして、そのバブリーな43名の中に、日本勢は7名も食い込んだ。山下に続いて、289万6319ドル(約4億5000万円)を獲得した竹田麗央はマネーリストの4位。7位には西郷真央、10位には岩井千怜、15位には勝みなみ、20位には畑岡奈紗、23位には岩井明愛。いずれも、100万ドル以上を稼ぎ出し、あっという間にミリオネアの仲間入りを果たした。
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