「歌もダンスもできないのか!」から7年…東京ドームで涙の“意味深”あいさつ、宮脇咲良の現在地
稀有なキャリア
「“3段階の進化”を経験した稀有なアイドルとしてのキャリアは、韓国式トレーニングと日本式アイドル文化の両方を体得したハイブリッド型スターとしての強みを示しています。ただ、年明けに28歳、LE SSERAFIMの契約終了時には30代に突入している宮脇が、契約を更新してLE SSERAFIMを続けるかは微妙です。K-POPアイドルは激しいパフォーマンスが売りで、体力と精神力、その両方が必要となるからです」(前出の音楽ライター)
ただ、宮脇が属するLE SSERAFIMの場合、単なる「若さ」や「瞬発力」ではなく表現の精緻さ、ステージ上の統率力、感情表現の幅の大きさが評価される傾向がある。
「宮脇はグループ随一の“視線コントロール”と“表情演技”を持つメンバーで、年齢とともに価値が上がるタイプのステージング能力を持っています。また、K-POPガールズグループを見渡しても、年齢は必ずしも不利ではありません。BoA、少女時代のテヨンらは30代になってから表現力がピークを迎えており、宮脇もその流れに乗れるでしょう。宮脇自身、東京ドーム公演で『生まれ変わってもアイドルの道をまた選びます!』と決意を表明していました」(大手芸能プロダクション関係者)
宮脇の活動はすでに“アイドル”にとどまらない。宮脇はキャリアの3段階すべてを自分の意志で脱皮・刷新している点でアイドルとして極めて例外的という。
「30歳代はむしろ成熟した美しさや語る力を伴った新たなフェーズを迎える時期となり、宮脇のブランド価値は安定、深化しやすい。何よりも宮脇には三層構造のファンがついています。HKT48時代の日本の30~40代のコアファン、IZ*ONE期に増えた韓国・東南アジアのZ世代のファン、LE SSERAFIMで獲得したグローバル10~20代のファン。このようにファン層の年齢分布が広く地域も複数にまたがっているため、特定市場のトレンド変動に左右されにくいのです。これはキャリアの寿命が長いアーティストの典型的特徴といえます」(広告代理店関係者)。
もはや“賞味期限”を超えた無敵のアイドルになったのかも。






