吉瀬美智子(50)の「恋愛現役」宣言にモヤモヤしてしまう理由 アラフォー・アラフィフ女優に吹く「生々しさ」の逆風
先日「おしゃれクリップ」(日本テレビ系)に出演し、自身の恋愛事情について明かした女優の吉瀬美智子(50)。これに対してSNSなどではなぜか批判的な声がちらほら。ライターの冨士海ネコ氏が分析する。
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【画像】「これは惚れる…」 吉瀬美智子の伝説の「泥酔カラミ」シーン
かつて、熟年世代のシングルマザーの女優やタレントが新しい恋に踏み出す姿は「かっこいい」「女を忘れていない」と喝采を浴びていた。ところが今、同じ行動がなぜか「困惑」や「微妙な反応」を招きがちではないだろうか。
その変化の渦中にある一人が、吉瀬美智子さんである。ドラマでは知的でエレガント、ときにミステリアスな役が似合う美女だが、離婚後の2023年10月に出演した「酒のツマミになる話」(フジテレビ系)では人懐っこい酔いっぷりで男性陣をとりこにした。MCの千鳥・大悟さんをはじめメロメロになる男性たちとは一転、女性視聴者からは「だらしない」「イメージ崩れた」と厳しめの声も少なくない。
また離婚した年に出演した「VS魂」(フジテレビ系)では、二回り近く年齢差のあるアイドルの佐藤勝利さんへの「私みたいな年齢ってどうなのかな?」という質問も話題になった。ポジティブな回答を引き出し笑顔の吉瀬さんに、「無理に言わせてる」「狙ってるの?」と反発も招いてしまっていた。
一方で吉瀬さん側は、バラエティーでの跳ねっぷりに手ごたえを感じていたのだろう。先日は「おしゃれクリップ」(日本テレビ系)で「(男性が)寄ってきてくれなくて。寄ってきて~」とボヤき、トークを盛り上げていた。といっても盛り上がっていたのはスタジオだけで、同世代女性にとっては「いや、絶対モテてるけど好みじゃない人に言い寄られてもカウントしないだけでしょ……」と温度差を生む結果になっている。また、母親がテレビで「恋愛話」に興じることに対し、まだ幼い娘さんたちの気持ちをおもんぱかる声も少なくない。
吉瀬さんにとっては余計なお世話だろうし、「モテない」話もリップサービスに過ぎないだろう。ただ、このさじ加減を間違えるとタレントイメージは大きく損なわれてしまう。ここではアラフォー・アラフィフのシングルマザー女優たちが、「恋愛現役」を掲げたときに生じる「応援→困惑」の空気の転換点について考察してみたい。
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