“若者の車離れ”で志願者が激減…「自動車整備士」の過酷な実態 真夏でも“つなぎ着用”で“腕まくり禁止” 冬場は“猫”に要注意な理由

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猫バンバンの季節

 余談だが、季節でいうと、これから寒い時期になってくると、クルマにはある現象が起き始める。

「暖かいエンジンルームを求めて、近所のネコが近づいてくることも珍しくありません。ボンネットを開けて、無残な姿になった亡骸と対面したことも数回」

 走った後のクルマのエンジンは温かい。一部の野良猫は、その温かさを求めてボンネットの中に入り込んでしまう。そんななか、再びエンジンをかけてしまうと猫を巻き込んでしまうのだ。

 こうして普及し始めているのが「猫バンバン」だ。運転前にボンネットを叩き、音で追い出すのである。

「『猫バンバン』。さらなる普及を強く望み、不幸が減ることを祈ります」

 次回は、「トラックを整備する整備士から、トラックドライバーへの切実なお願い」をお届けする。

橋本愛喜(はしもと・あいき)
フリーライター。元工場経営者、日本語教師。大型自動車一種免許を取得後、トラックで200社以上のモノづくりの現場を訪問。ブルーカラーの労働問題、災害対策、文化差異、ジェンダー、差別などに関する社会問題を中心に執筆中。各メディア出演や全国での講演活動も行う。著書に『トラックドライバーにも言わせて』(新潮新書)、『やさぐれトラックドライバーの一本道迷路 現場知らずのルールに振り回され今日も荷物を運びます』(KADOKAWA)

デイリー新潮編集部

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