“女性3人の首を絞めて殺害”“犯行は週末のみ”…「歌舞伎町ホテル連続殺人事件」の捜査が難航を極めた“昭和の繁華街”ならではの特殊事情

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 新宿・歌舞伎町のホテルで連続2件の殺人事件、しかも1件は被害者の身元も分からない……重要凶悪事件を前に、精鋭ぞろいの警視庁捜査第一課の捜査員が歌舞伎町に散ったが、捜査は難航を極める。大きな壁となったのは、繁華街特有の事情によるものだった。捜査が進展しない中、捜査本部にとって、最悪の展開ともいえる“第三の事件”も起きてしまう――昭和56年に起きた「歌舞伎町ホテル連続殺人事件」の舞台裏では何が起きていたのか。(全2回の第2回)

 繁華街のホテルで起きた殺人事件――令和の今なら、まずは現場となったホテル入り口やロビー、建物の外周に設置された防犯カメラで被害者と逃げた男を特定、凡その犯行時間を割り出す。...

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