なぜ「はじめてのおつかい」が嫌われるのか 高齢化社会で“定番ネタ”が通用しない長寿番組の現実

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高齢MCばかり見たくない

 今回名前が挙がった「ご長寿番組」については、出演者が変わらない以上、高齢化が進み、時代にそぐわなくなってくるのは当たり前、と宝泉さん。

「『アッコ』は終わって仕方ないでしょうし、『朝まで生テレビ』(BS朝日)も『徹子の部屋』(テレビ朝日系)も同じくですが、もう老人ばかりで高齢社会の縮図のよう。見ている側も老人なので、暴走を始める高齢MCなどに“見たくない”とうんざりする気持ちになるのもわかります」

 では「サンデーモーニング」(TBS系)や「新婚さんいらっしゃい」(ABCテレビ・テレビ朝日系)のようなMC交代による若返り作戦が必要なのだろうか。それぞれ、7位と8位にランクインしているが

「とはいえ、徹子に代わりはいません。時代的にはアウトでしょうが、彼女だけがもつ“なんでも聞いて平気”な空気感はたしかにある。番組としては大物芸能人らの壮大なアーカイブになっており、もし『徹子の部屋』がなくなったら、芸能人らの追悼番組はどこで流せば……といった役割もあるから、継続せざるをえないのでしょう」

 交代するにせよ『新婚さん~』の交代は遅すぎた、とも。

「おのろけや、ちょっと下がかったトークなどがもう時代に合わない。コンテンツを残したいならもっと早く、MCをマイルドに受け流せる藤井隆に変えてイメチェンするべきでしたね。例えば三枝が文枝に変わったタイミングとか……アシスタントもそれまでは短いスパンで交代していたのに、山瀬まみが長すぎて、番組に偏ったイメージがつきすぎたのだと思います」

 終了や交代、いずれもタイミングが大事なようだ。

名前からもうアウトの「紅白」

「終わってほしいランキング」2位とはなったが「まだまだ継続するだろう」と宝泉さんがにらむのが「NHK紅白歌合戦」だ。

「紅白は老害の極み。やたら若い人をいれてごまかしていますが、コンテンツそのものが古臭い。そもそも紅白という名前から終わっている。氷川きよしみたいに“特別枠”にしなきゃいけない人もいて、もう赤と白で分けて戦う時代ではない。大前提がなくなって死に体です」

 ただし、長年の年越し習慣の一環となっており、高齢者の“離脱”は多くない。

「だからK-POPやネットでバズった歌手など、若者ウケするコンテンツを取り入れてカンフル剤にしているようです。また延命工作も早かった。1989年に紅白は放送開始時間を19時台に引き上げ、二部制にして裏番組であるレコ大(『輝く!日本レコード大賞』)を大みそかから追いやった。その後もほかにも『世界の歌』と銘打って外国人枠を設けてみたり、けん玉でギネスを目指してみたり……さまざまな試行錯誤を行ってます」

 その結果、崩壊寸前、迷走しながらも消滅せずにすんでいるのが現在の紅白だそう。

「だから視聴率が30%であれば、紅白はまだまだ継続すると思いますよ」

 今年、通算76回目となる長寿番組・紅白。“晩節を汚さない”引き際をそろそろ考えるべきなのかもしれない。

 記事【「くいしん坊」は本日終了、「アッコ」も来年3月…意外?納得?“終わってほしい長寿番組”で挙がる名前】では、「もうそろそろ終わってほしい長寿番組」を男女300人にアンケートしている。

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