「東京佐川急便事件で245億円の損害を」 “希代の詐欺師”は生きていた… 「会社版地面師」で逮捕、驚きの手法とは
会社乗っ取りをもくろみ株券偽造で逮捕されたのは、かつてちまたを騒がせた人物だった。他でもない、戦後最大の経済事件といわれた東京佐川急便事件で暗躍し、実刑判決を受けた松澤泰生(74)である。世間の裏街道でしぶとく生き延びていたバブル紳士の足跡を追う。
政界のタニマチとして知られた東京佐川急便の故・渡辺広康元社長(2004年に69歳で死去)が唯一アポなしでも社長室に招き入れたのが、当時不動産業を営んでいた松澤だったという。日本がバブル景気に酔いしれていた1980年代後半のことである。...

