「氷川きよし」の悩み相談に「先輩創価タレント」は「信心で池田大作先生にお応えを…」 没後2年「池田名誉会長」と芸能人たち

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 創価学会の池田大作・名誉会長が95歳で没したのは2023年の11月15日。今年で3回忌を迎える。

 今年、公明党は7月の参院議員選挙で、改選議席を14から8に後退させるなど敗北。10月には、自民党総裁に高市早苗氏が選ばれたことを機に、26年間も続けてきた連立から離脱するなど、大きな転機を迎えている。こうした創価学会、公明党の大きな危機に際して、これまで、学会内組織「芸術部」のメンバーとして組織の求心力を高めることに努力してきた「信者芸能人」たちの存在は、より大きくなっていくことであろう。

「週刊新潮」では、一昨年、池田名誉会長の死去を機に、元芸術部で現在は創価学会を脱会。お笑いタレント、そして西東京市市議会議員も務める長井秀和氏に取材。池田氏と芸能人との関係について詳らかにしている。【前編】では、久本雅美、石原さとみなどの芸能人の言動について記した。【後編】では、氷川きよしや岸本加世子、ナイツなどの芸能人と、創価学会との関係について詳述する。

【前後編の後編】

(「週刊新潮」2023年12月7日号記事を一部編集の上、再録しました。文中の年齢、役職等は2023年当時のものです)

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“きよしの悩み”

 学会には「芸術部」と呼ばれる学会芸能人のための内部組織がある。そこに所属していた長井氏は、互いに助け合う芸能人たちの姿をよく覚えているとして、こう話す。

「会員同士で仲の良かった久本さんと柴田理恵さん(64)のコンビに、氷川きよしくん(46)が悩みがあるんですと相談しにきたことがあった。当時の彼は股旅演歌のスタイルで、今はなき新宿のコマ劇場などでロングラン公演をこなしていましたが、舞台の花道を歩けば観客席からベタベタと猛烈なファンのおば様たちに触られるわけです。それがどうしても耐えられない。氷川くんから“僕はオバさんが大嫌いです”と相談されたそうなんです」

 信心深いことで有名な彼女たちはどう答えたのか。

「さすがの久本さんも、“きよしの悩みに答えられへんかったわ”と言って、“信心で乗り越えていくしかない。池田先生にお応えする闘いをしていかないといけないから、一緒に頑張ろう”と声をかけるのが精いっぱいだったと。その後、演歌歌手としての悩みを乗り越えていった現在の氷川くんを見ていると、あの時の彼女たちの励ましが、多少なりとも助けになったのかもしれない。柴田さんも池田先生に激励されると泣きながら感動するタイプで、芸能人の会員同士、異体同心の気持ちで手を取り合っていこうという話を、よくしていました」(同)

“池田先生のおかげで芸能界の荒波を…”

 会員同士の助け合い。その根本には池田氏の存在が絶対的にあったという。

「学会はオフィシャルには言いませんが、会員たちの間では御本尊に祈りを捧げる際、池田先生と呼吸を合わせると願いがかないやすくなるという発想がある。それが転じて池田先生のために日々活動し、池田先生の役に立つことが大事とされます。久本さんや柴田さんよりも学会歴が長く、教義にも詳しいという位置付けだった岸本加世子さん(62)は、“池田先生の指導や激励のおかげで、何度も芸能界の荒波を乗り越えてきた”という活動報告を、会員向けにしていました」(同)

 人気番組にレギュラー出演できた、舞台やコンサートが満員御礼になったなど、結果が目に見えやすい芸能人の体験談は、会員たちに現世利益として説得力をもって伝えられ、それが組織の結束力強化につながったのだ。

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