「高市さんと、神谷宗幣や藤田文武をつないでくれと言われ…」 藤田氏の“師匠”が明かす自維連立の知られざるウラ話
「高市さんは維新を絶賛」
その林氏の元へ、自民党の山田宏参議院議員から電話がかかってきたのは、今年9月のこと。山田議員は松下政経塾の2期生で、林氏の後輩にあたる。かねて二人はじっこんの間柄だった。
「山田から“高市早苗さんと、藤田文武や神谷宗幣をつないでくれないか”と依頼されたんです。“別に国会議員ではないし、人をつなぐ力もない”と言った私に、山田は“師匠としてつないでほしい”と畳みかけてきた」
高市首相は松下政経塾の5期生。参政党の神谷代表は林塾の出身者である。
「山田には“高市さんから電話をかけさせますので、出てくださいね”と念を押されました。そして9月11日、高市さんから電話があったんです」
石破茂前首相が退陣表明したのは4日前の9月7日。10日には自民党総裁選の日程が正式決定したばかりのタイミングである。
「高市さんは私に“維新の政策を全部読みました。これは私がやりたいことばかりなんですよ”と、維新を絶賛されていた。私は“維新のほとんどの政策は藤田が作っているようですよ。藤田とは話が合うと思います”と伝えました」
藤田氏にも一報を入れた。
「“副首都構想や夫婦別姓問題について意見交換をしたいということだから、高市さんから連絡があったら受けてあげてくださいね”とショートメッセージで伝えました。彼からは“そのようなお話を複数人から頂いているところです。しっかり足元を固めてやっていきます”と返信がありました」
林氏はその後もう一度、高市首相から電話を受けた。それは、10月10日に公明党が自民との連立を解消してから2日後のことだった。後編【「年賀状に美人度をアピールした写真が…」 自維連立の立役者が明かす、若き日の高市首相】では、その電話の内容や、若き日の高市首相のエピソードについて語りつくしてもらう。
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