「自ら命を絶つような人は政治家しちゃいかん」 ついに逮捕の「立花孝志容疑者」 自死した「兵庫県議」に投げかけていた“信じがたい言葉”
「電話線は抜いた」
立花氏は「竹内の事務所にも行く」「皆さん、竹内を見かけたとか、Twitterとかでダーッと書いてください。僕、追いかけに行きますから」と街頭演説で呼びかけていた。彼が聴衆を煽ったことは間違いない。竹内氏と同じ「ひょうご県民連合」に所属する上野英一県議は言う。
「YouTubeをはじめとするSNSの誹謗中傷、これがあまりにも酷かった。私のところにまで無言電話がかかってきたほどですから、竹内くんの家にはもっとかかっていたと思います。ですから、彼の奥さんも『政治の道から退いてほしい』と言っていたそうです」
竹内氏と古くからの知人も口を揃える。
「嫌がらせの電話をお子さんが取ってしまったこともあったそうです。『そういうことがあるから、電話線は抜いてしまった』とも言っていました。ピンポンダッシュもあったそうですし、彼よりも先に家族が参ってしまったんです。それで彼は県議を辞職したんです」
もちろん立花氏は、自分以外の者が行った誹謗中傷やイタ電、ピンポンダッシュなどは無関係と言うに違いない。立花氏の弁明は続く。
「自ら命を絶つような人は政治家しちゃいかん」
立花:今回、(自殺の原因が)竹内さんに対する誹謗中傷なのか批判なのかわかりません。もちろん誹謗中傷もあったんでしょうけど、自ら命を絶つようなことだったんですかね。これで亡くなられちゃうと、批判できなくなるじゃないですか。人が亡くなったからといって、感情論に流されてほしくないんですよ。(中略)僕は竹内さんとはお会いしたことも話したこともありませんが、同じ政治家として、どうして何も言わなかったんですか。もちろん、言えないぐらい急に心が蝕まれていった、病んでいったことは否定できません。その可能性、むしろ高いんでしょう。そうなってくると、本当に注意喚起をしないと、これくらいのことで自ら命を絶つような人は政治家しちゃいかんと思います。
立花氏の推測通り、議員バッジを外すころの竹内氏は病んでいたと指摘するのは前出の上野県議だ。
「知事選の明くる日、竹内くんは辞職するということで『上野さん、ちょっとよろしいですか。別室で話をしたいんです』と声をかけてきました。話し方こそ変わりませんでしたが、これまで鬱病の人を見る機会があったので、かなり病んでいるように感じました。『子供が学校に行けない』とも言っていました」
前出の知人も言う。
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