「スーパー戦隊」50年の歴史に幕――残念なのは子どもより“お母さん”? イケメン俳優の登竜門で“記憶に残る5人”は

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 1975年に放送開始した特撮ヒーロー番組「スーパー戦隊シリーズ」(テレビ朝日系)が、現在放送中の「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」を最後に終了することが発表された。

「もちろん、子どもたちは悲しいと思います。でも一番がっかりしているのは親御さんたちではないでしょうか」

 とは、芸能リポーターの川内天子さん。

「『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年)から始まって50作の歴史をもつスーパー戦隊シリーズですが、近年は子どもだけでなく、お父さんやお母さんも楽しめる番組になっていました」

『獣電戦隊キョウリュウジャー』(2013)でキョウリュウバイオレット役を演じた飯豊まりえ(27)や、『侍戦隊シンケンジャー』(2009)のシンケンピンクだった高梨臨(36)など、ここ数年は「お父さんたちの心もくすぐるような新人女優の登竜門的存在」でもあったと川内さん。

「ただ、一番楽しんでいたのはやっぱりお母さんでしょう。毎年、イケメン俳優を一度に何人も青田買いできる、いい作品でしたから。出演俳優たちはデビューしたてであることも多く、初々しい演技を見守ることができる。さらにその俳優が、数年かけて人気俳優に育っていく過程も追えてしまうんですよね」(川内さん、以下同)

推し活に励んだママも

 川内さんの知人女性は、『天装戦隊ゴセイジャー』(2010)のゴセイレッド役を演じた千葉雄大(36)にハマり、ファンイベントに行く、出演ミュージカルの出待ちをするなどの推し活に励んだが、世間で“あざと可愛い”などともてはやされるようになると途端に熱が冷め、“担降り”(=担当を降りる、ファンを辞めるという意味)してしまったという。

「青田買いを好む人は“売れると覚める”人も少なくないと思いますが、我が子を見守るように“育ちゆくさまを楽しむ長いファン”となるケースも。多くのお母さんたちにとっては、戦隊ヒーローのその後の活躍は嬉しいものだったと思いますよ」

 スーパー戦隊シリーズでデビューを飾り、そこでママ人気を博してからNHKの朝ドラ出演に進む、といった「出世コース」もあるそう。

「私の好きな松坂桃李くんも『侍戦隊シンケンジャー』のシンケンレッド役から出て『梅ちゃん先生』で世に浸透していきました。お母さん人気が得られれば、業界の注目度もグッと上がる。朝ドラから知った人たちなどは彼らを“戦隊出身”と知らず、突然のブレイクを不思議に思う人も多いかもしれませんね」

「デイリー新潮」が、歴代50作を対象に「実は戦隊出身で“意外だと思った俳優”は誰か」を10代から90代の男女300人にアンケートしたところ、結果は以下のとおりだった。

1位 横浜流星(28) ヒカリ/トッキュウ4号(グリーン)役 『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014) 100票
2位 松坂桃李(36) 志葉丈瑠/シンケンレッド役 『侍戦隊シンケンジャー』(2009) 63票
3位 ホラン千秋(36) ナイ役 『魔法戦隊マジレンジャー』(2005) 37票
4位 西村和彦(59) 大原丈/イエローライオン役 『超獣戦隊ライブマン』(1988) 15票
同率5位 山田裕貴(34) ジョー・ギブケン/ゴーカイブルー役 『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011) 13票
同率5位 志尊淳(30) ライト/トッキュウ1号(レッド)役 『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014) 13票
同率7位 ケイン・コスギ(50) ジライヤ/ニンジャブラック役 『忍者戦隊カクレンジャー』(1994) 7票
同率7位 来栖あつこ(47) 八神洋子/ピンクレーサー役 『激走戦隊カーレンジャー』(1996) 7票
9位 さとう珠緒(52) 丸尾桃/オーピンク役 『超力戦隊オーレンジャー』(1995) 6票
同率10位 照英(51) ゴウキ/ギンガブルー役 『星獣戦隊ギンガマン』(1998) 5票
同率10位 高梨臨(36) 白石茉子/シンケンピンク役 『侍戦隊シンケンジャー』(2009) 5票

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