「そして誰もいなくなった」を彷彿 秋ドラマのダークホース、「良いこと悪いこと」の“考察”が止まらない

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新木が浮上するか

 間宮が演じている高木はワイルドで男気がある。間宮はエリートからヤンキーまで幅広く演じるが、一番のハマリ役ではないか。新木が扮している園子はクールビューティー。やはり格好の役に違いない。

 新木の地上波ドラマの主演は6年ぶり2本目。14歳だった2008年に映画デビューし、以降はドラマと映画にほぼ出ずっぱりとなったが、2番手、3番手が多く、なかなか主演が回って来なかった。このドラマのヒットを契機に主演のローテーションに入りそう。

 日テレは制作の不備もあって「セクシー田中さん」(2023年)の原作者・芦原妃名子さんが自死してしまったあと、ドラマ現場の体制を刷新したが、なかなか歯車が噛み合わなかった。

 秋ドラマは「ESCAPE それは誘拐のはずだった」(水曜午後10時)、「ぼくたちん家」(日曜午後10時30分)も好調。どうやら復調したようだ。

高堀冬彦(たかほり.ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年にスポーツニッポン新聞社に入社し、放送担当記者、専門委員。2015年に毎日新聞出版社に入社し、サンデー毎日編集次長。2019年に独立。前放送批評懇談会出版編集委員。

デイリー新潮編集部

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