「ジャパニーズ・メディア? 話をしよう」…「トランプ氏」が“ゴルフ”について筆者に語ったこと 高市首相の贈り物が“響いた”と思う理由

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ゴルフに対する熱は冷めやらず

 ゴルフ好きが高じて、「我がコースで男子のメジャー大会を開催するのが夢だ」と言い出したトランプ氏は、その後、米国、そして世界の名コースを次々に手に入れ、ついには全英オープン開催コースの1つであったスコットランドの名門ターンベリーまでもが「トランプのコース」となった。

 そんなトランプ氏のゴルフ界への進出ぶりには目覚ましいものがある一方で、眉を顰める人々も見受けられる。いずれにしても、トランプ氏がゴルフに注ぐ熱量は、増えることはあっても減ることはなさそうで、現在は米国を含めた世界中に「15のゴルフクラブを所有し、さらに3つが建設中」と言われている。

 今年8月に18ホールのニューコースをオープンしたトランプ・インターナショナルGL(スコットランド、アバディーン)は、欧州のDPワールドツアーの大会、NEXOチャンピオンシップの舞台になったばかりだ。

 来年からは、トランプ・ナショナル・ドラールでPGAツアーの新規大会、マイアミ選手権の開催が予定されている。そして、欧州ゴルフの総本山R&Aが、トランプ・ターンベリーでの全英オープン開催の可能性を「否定しない」と語ったことも、欧米ゴルフ界では大きく報じられている。

「政治家とゴルフ」のイメージ刷新へ

 こうして振り返れば振り返るほど、トランプ氏とゴルフは、もはや切っても切れない関係であることが見て取れる。

 そんなトランプ氏と親密な関係を築き、日本の外交を進めていこうとしている高市首相が、「ゴルフ」を活用する「ゴルフ外交」を行うことは、日本のゴルフファーやゴルフ関係者にとっても、うれしい限りである。

 これまで日本におけるゴルフは、「贅沢」「接待」といった言葉と結び付けられることが多かった。「政治家とゴルフ」となれば、「こんな大事なときに、ゴルフですか?」と批判されることの方が圧倒的に多かった。

 思えば、ゴルフが堂々と日本の政治や外交の場に登場できたのは、安倍元首相によるゴルフ外交が初めてだったのではないだろうか。

 その意味合いと意向を受け継ぎ、自分流の手法に変えて、再びゴルフを活用している高市首相ならではの「ゴルフ外交」。その行方と成果には、日本国民はもちろんのこと、日本のゴルフ界からも期待が寄せられている。

舩越園子(ふなこし・そのこ)
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。1993年に渡米し、在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。『王者たちの素顔』(実業之日本社)、『ゴルフの森』(楓書店)、『才能は有限努力は無限 松山英樹の朴訥力』(東邦出版)など著書訳書多数。1995年以来のタイガー・ウッズ取材の集大成となる最新刊『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)が好評発売中。

デイリー新潮編集部

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