「コメの値を下げる気がない」 高市内閣のコメ政策に石破前首相は「国家として正しくない」

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「国家として正しいことではありません」

 そうしたプランもあえなくついえてしまった。鈴木大臣は10月27日のテレビ番組で、5月に石破前首相が米価について、

〈(5キロ)3000円台でなければならない。4000円台などあってはならない〉

 と発言したことを受け、

〈(価格について)総理大臣が発言すべきではない〉

 そう苦言を呈していた。さっそく農林族の片鱗を見せたといえようが、この点を石破前首相に尋ねると、

「高いお金を出さなければお米が買えないというのは、国家として正しいことではありません。米価が下がれば農家の収入が減る、だから増産しないというのは論理として飛躍があると思います」

 そう反論しつつ、

「安ければ買う。そして供給力が足りないということも、今年1年でよく分かったことです。となれば供給力を増やして海外展開し、値段を下げて消費者に喜んでもらう。それを小泉さんはやろうとしたんでしょ。(新大臣が)それを変えるというのなら、理由の説明はありましたか」

 と、「鈴木農政」にダメ出しするのだった。

 10月30日発売の「週刊新潮」では、新内閣が打ち出したコメ政策について、鈴木大臣のバックボーンや、「高市自民党」の思惑を含めて詳しく解説する。

週刊新潮 2025年11月6日号掲載

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