竹内涼真の“クズ男”ぶりは「演技とは思えない」 見逃し配信数でトップを独走するTBS「じゃあつく」の意外なウケ方

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 秋ドラマのベスト3は、TBSの「ザ・ロイヤルファミリー」(日曜21時)、テレビ朝日の「緊急取調室 5th SEASON」(木曜21時)と「相棒 season24」(水曜21時)で決まりのようだ。といっても、リアルタイムの視聴率の話。配信となると話が違う。10月21日時点で初回の無料配信再生数が520万回を突破したTBSの「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(火曜22時)が断トツだという。そのわけとは――。

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 ちなみに、ベスト3の初回と第2話の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)を比べてみよう。

●「ザ・ロイヤルファミリー」初回【11・7%】、第2話【10・4%】
●「緊急取調室 5th SEASON」初回【10・8%】、第2話【9・3%】
●「相棒 season24」初回【10・4%】、第2話【10・2%】

 民放プロデューサーは言う。

「スタート前から注目されていた三谷幸喜さんが脚本の『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(フジテレビ・水曜22時)は、初回5・4%を皮切りに4・4%、4・0%、3・7%と残念ながら数字を落し続けていますが、ベスト3の視聴率も初回がトップで徐々に落ちています」

「じゃあつく」こと「じゃあ、あんたが作ってみろよ」の第3話までの視聴率は以下の通りだ。

●初回【6・3%】、第2話【7・0%】、第3話【6・8%】

「第2話は初回を上回り、第3話は第2話からは微減ながら初回を上回りました。ちなみに第3話が放送された10月21日は高市早苗内閣が発足した日で、裏番組の『報道ステーション』(テレ朝)が10・6%、放送時間を延長した『ニュースウオッチ9』(NHK)が7・4%を取る中での放送ですから大健闘と言っていいでしょう」

竹内演じる“筑前煮男”

 なにより「じゃあつく」は、見逃し配信で初回が520万回、第2話が380万回を突破している。

「TVerのお気に入り登録数は120万人を超え、秋ドラマでは断トツです。配信の再生数は、無料のTVerはもちろん有料のU-NEXTでもトップを独走中です」

 夏帆と竹内涼真のW主演で、おしゃれなレストランで指輪を差し出しプロポーズした竹内涼真が夏帆にフラれるところからドラマは始まる。

「竹内演じる海老原勝男は九州男児で“家で料理作って夫の帰りを待つのが女の幸せ”という『昭和かよ!』と思わせる古い思考の持ち主。夏帆演じる山岸鮎美はそんな勝男と学生時代から6年も交際し続け、勝男の考えが当たり前と思うようになっていました。それに疑問を感じ始め、プロポーズを断ったわけです。勝男のほうは訳がわからず落ち込むのですが、徐々に当たり前と思っていたものを改めていくというストーリーです」

 勝男は鮎美にフラれて落ち込む中、合コンに参加。しかし、「筑前煮を作れる女性が好み」と言い出してドン引きされるような男である。

「初回のタイトルは『化石男よ、気付け!』だったのですが、ネットでは“筑前煮男”としてバズりました」

 現代のコンプラに当てはまらない昭和の言動をネタにした、昨年1月期の「不適切にもほどがある!」(TBS)にも通じるようにも思えるが、何がそれほどウケたのだろう。

「昭和的なモラハラも確かにウケる要素だと思いますが、女心が読めない亭主関白男を竹内涼真が演じていることに尽きると思います」

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