「透けるバスト」を武器に目指すはギャル役? グラビアでも注目の20歳“大陰キャ”女優が語るケレンな覚悟
矢野ななかインタビュー後編
極めたい役はギャルと夜職!? 女優、そしてグラビア雑誌で活躍する矢野ななかさん(20)が10月16日に待望のファースト写真集『ケレン』(講談社)を発売した。インタビュー後編では写真集の見どころから、グラビアの難しさ。さらに「20歳になったからタバコを吸いたい」と語る、意外な理由まで、ライター・グラビア評論家の徳重龍徳氏が聞いた。
【写真51枚】グレーのニットからのぞく素肌、揺れるブランコで見せた大人のまなざし――20歳の“大陰キャ”女優が放つ透明感
――グラビアを続けていく中で発見した面白さ、逆に難しさはありますか。
矢野:最初は楽しいだけでやっていたんですけど、だんだん「何かを変えていかないといけない」と思うようになりました。二階堂ふみさんがカメラマンを務めた大原優乃さんの『√25』という写真集があるんですが、大原さんの女性としての強さが写る写真で、写真を見て「大原さんに会ってみたい」となったんです。写真1枚でそう思ってもらえる存在に私もなりたいなと思いました。
でも、そうなるには撮影の時だけではなくって、私生活とか普段の行いみたいなものが写真にめっちゃ出るなっていうのを感じていて。人間性を磨かないと、大原さんのような強さがある写真は撮れないんだろうなと考えてます。
――写真だけでなく映像作品にもそこは通じますよね。その人の人間性がどうやったってカメラを通して見えてしまう。
矢野:だから自分を磨く、自分の五感が研ぎ澄まされることをしようという思いが今は強いです。本を読むのにもカフェではなく公園に行って読んでみようとか、なるべく外を歩く時はイヤホンをするのを止めて外の音や人の声を聞こうとか。それをするとしないでどう変わるかは正直まだ分かんないんですけれど、そうやっていたら何か変わるかなと思って。
――そういうのって積み重ねですよね。明日活きるかはわからないですけど、10年後に活きる可能性はありますし、絶対無駄じゃないと思います。16日には待望のファースト写真集「ケレン」が発売されました。制作にあたり、矢野さん自身は希望を何か伝えましたか。
矢野:カメラマンはカノウリョウマさんにお願いしたいって伝えました。フライデーさんの撮影で初めて撮ってもらった時にすっごい可愛く撮っていただいて、自分でもびっくりしたんですよ。初めての自分に出会えた感じがあって。その後に作品撮りをしてもらったときも可愛いなと思って。ファースト感とおしゃれさを兼ね備えているのはカノウリョウマしかいない!と思ってお願いしました。
仕事を辞めようか…悩みながらの撮影
――どんな作品に仕上がりましたか。
矢野:19歳という10代の最後を詰め込んだ感じです。撮影は愛媛が5月の初旬、沖縄は7月と2か月ぐらい空いてるので実はビジュアルの変化もあります。若干髪色を変えてたりとか、あと通っていたピラティスの効果が沖縄の撮影では出ていたので体つきも違います。背中を見せたカットはお気に入りなんですが、体の変化がわかると思います。あと2ヶ月の間で心境の変化もあったので。
――心境の変化ですか?
矢野:実はその2か月、本当にこのお仕事を辞めようって思うぐらいつらいことがあったんです。 プライベートで親しかった人に「この仕事に向いてない」って言われて、それで病んでしまって。なので沖縄の撮影には「仕事辞めた方がいいのかな? これからどうすればいいんだろう」とか思いながら沖縄に行ったんです。 だから3キロくらい体重が落ちていて。
ただ「せっかくのファースト写真集の撮影なのに、こんな気持ちじゃダメだ。切り替えよう」と考えて。いざ撮影が始まっちゃえば、カメラマンやスタッフさんがあったかい空気を作ってくれました。なので大人になったというか、吹っ切れた強さみたいなものが表紙の写真には出ているのかなって思います。
――なるほど。その変化は写真に現れているかもしれませんね。お気に入りの写真はありますか。
矢野:歯磨きをしている写真はお気に入りです。人生初めて下乳を出したカットなので「どんな感じに写っているのかな」と思ったんですけど、すごくさわやかな感じで女性受けも良さそうな写真になりました。あとおでこを少し出した感じやツヤ感も好きです。
――写真集ですと、通常のグラビアよりも露出部分でも頑張るケースが多いですが、その辺りはどうでしたか。
矢野:全部脱いだ写真もあります。グラビアに慣れたから、そんなに恥ずかしくはないかな?と思ってたんですけど、やってみると恥ずかしくて。ニップレスは貼っているし大丈夫かなと思っていたんですけど、ヒヤヒヤしながら撮影しました。
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