「透けるバスト」を武器に目指すはギャル役? グラビアでも注目の20歳“大陰キャ”女優が語るケレンな覚悟

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「透けるバスト」

――写真集では既存のファンの方以外にも買ってもらわないといけません。改めてご自身のグラビアでの魅力を教えてください。

矢野:よく褒められるのは胸の血管なんです。「透けるバスト」と言ってもらいます。今まで自分がいいと思ってなかった部分なので、びっくりっていうか意外です。 あとはお尻は見どころかなと思います。

――写真集の出来栄えについては自信はありますか。

矢野:私的にはめっちゃいいんじゃないかなって思っています。脱ぐ度合いや構成は、全部編集さん、カメラマンさんにおまかせしたんですけど、そのチョイス、バランスがすごくいいなと思っていて。見てくれたファンの人に満足してもらえる自信はあります。

 あと写真集からおしゃれさを感じて欲しいです。ファースト感はあるんですけど、ちゃんとオシャレに作ってくれたのがすごい嬉しくて。 裏表紙も縦の写真じゃなく、横の写真を使って、あえて白い余白が残るようにしてます。写真集だけど、オシャレなものだったらみんなが飾りやすいのかな、持ちやすいのかなと思って、サイズも小さめにしたので、ぜひたくさん部屋に置いてほしいです。

――写真集のタイトルの「ケレン」はどんな意味が込められているんですか。

矢野:ケレン味のあるお芝居とかよく言うじゃないですか。そこから取りました。まず「ケレン」という響きや字面がかわいいというところから入ったんですけど、派手な振る舞いとか華やかとかという意味のほかに、はったりとかごまかしっていう意味もあるみたいで。そういう部分も合っているのかなと思ってつけました。

――それこそケレン味のある役者になりたい?

矢野:はい。お芝居の先生に「ななかは女を感じさせるお芝居ができる。そこは強みだから攻めていった方がいい」と言ってもらえているんです。なので、まずはそこで一番を取れるようになりたいです。

タバコを吸えるようになっておきたい

――以前インスタライブではヤンキーやギャル役はやっていきたいなと話していましたね。

矢野:役者としてキャラが強い役から攻めていこうかなという気持ちはあります。その一環としてタバコを吸う役が絶対にくるんだろうなって思っているので、反対されるかもしれないんですけど、20歳になってタバコを吸えるようになっておきたいなという気持ちもあります(笑)。

 ギャル以外だと水商売の人とか。実際にショートドラマで、ヒロインの夜のお店で働く役をやらせてもらったんですが超ムズかしくて。撮影が終わったあと、上がりを見て「うわ、私、こんな風な芝居しかしてなかったんだ」と落ち込みました。だからリベンジしたいっていう思いもありますし、キャバのキャスト役は自分はもうちょっとできるのかなと思ってます。「明日、私は誰かのカノジョ」っていうドラマがあるじゃないですか。あれとか私すごい好きで、あれの齊藤なぎさちゃんの役とか、やりたいなっていう気持ちですね。

――グラビア出身だと寺本莉緒さんが一時期そういう役をよくされていましたが、絶対必要な役ですし、いいですね。矢野さんも外見からギャルっぽくも見られると思うんですが、きょうお話されている感じだと実際はそうではないですよね?

矢野:全然ギャルじゃないですね。 でも私、知らない人の前だとギャルになっちゃうんですよ。ギャルって強いじゃないですか? だからギャルになって自分を守ろうとして。「イエーイ」「ピースピース、仲良くしよう」みたいな感じになります。

 でも実際は全然ギャルじゃなくて大陰キャ。家に帰ると何もしゃべらなくて超暗いですし、もうずっと部屋にこもって携帯いじってます。

――役者として将来的にこの監督の作品に出たいという夢はありますか。

矢野:城定秀夫監督の作品がすごく好きなので出てみたいです。最近『悪い夏』を観たんですけど、城定さんの生感のあって迫力のある映像が好きで、実際に現場であれを感じたら、自分のお芝居ってどうなるんだろうなって気になってます。

 あとはホラー映画をやりたいです。 最近ホラーを題材にしたレッスンをやって、叫んだりしたんですけれど、めちゃくちゃ難しくて。ホラーってこんな奥深いんだっていうのを感じたので挑戦してみたいです。

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記事前編】では、プールの授業を拒むほど水着に抵抗があった矢野さんが、グラビア活動をはじめた理由などについて語ってくれた。

矢野ななか
神奈川県出身の女優。2022年にデビューし、グラビア、さらに女優としてもドラマ「グラぱらっ!」「おとなりコンプレックス」などに出演。2025年には1st写真集「ケレン」も出版している。X:@nana_y1014  Instagram:@y_nana1014

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。ウェブメディアウォッチャー。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。その後、テレビ局のオウンドメディア編集長を経て、現在はフリーライターとして雑誌、ウェブで記事を執筆している。著書に日本初のグラビアガイドブック「一度は見たい! アイドル&グラビア名作写真集ガイド」(玄光社)。noteでマガジンを連載中 X:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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