テレビの“オワコン”化が加速 「俳優」に続き「芸人」たちが配信メディアに本格参戦
千鳥がMC
「最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ」は、千鳥がMCを務めるAmazonプライム・ビデオのオリジナル大型バラエティ番組である。実力派の芸人たちが一度限りのオリジナルコンビを結成して、即興コントの面白さを競い合うというもの。2024年に配信された第一弾は大反響を巻き起こした。【ラリー遠田/お笑い評論家】
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そしてこのたび、第二弾となる「最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ2025」が11月21日から配信開始されることが発表された。千鳥が見守る中で、今回はどんな芸人が出演して、どのようなドラマが生まれるのか。配信前から期待の声が高まっている。
近年、Amazon、Netflix、DMM TVといった配信プラットフォームで、このような大型のオリジナルバラエティ番組が次々にリリースされている。Netflixで配信された「トークサバイバー!」、DMM TVで配信された「大脱出」などは、地上波の人気バラエティ番組を手がける有名ディレクターが制作していて、話題になっていた。このような新しい形の配信バラエティ番組が増えているのはなぜなのか。
最大の理由は、テレビ離れの進行と配信文化の隆盛である。昔のテレビは「一家に一台」と言われていて、日本中の誰もが同じ番組をリアルタイムで共有するものだった。しかし、スマートフォンの普及とともに、映像コンテンツの消費スタイルは根本的に変わった。
今では多くの人が、YouTube、Netflix、Amazonなどで自分の好きな時間に、自分の興味のある番組だけを選んで視聴する。特に若年層は、地上波テレビの時間的制約やCMの多さに煩わしさを感じており、配信メディアを主な娯楽としている。そんな中で、配信プラットフォーム各社も、視聴者を惹きつける独自のコンテンツを求めて、オリジナルのバラエティ番組を次々と制作するようになった。
この流れは最初に映画・ドラマの分野で始まった。Netflixなどで莫大な予算をかけた高品質の映画・ドラマが多数制作されるようになり、そこからヒット作も次々に生まれた。その動きがバラエティの世界にも波及してきている。
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