「ペットボトルを投げるなんてザラ」 片山さつき財務相のパワハラ伝説 新閣僚で注目すべき人物リスト

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【前後編の後編/前編からの続き】

 公明党から連立離脱を告げられ、窮地に立たされた高市早苗自民党総裁(64)。日本維新の会との連立に望みを託し、辛くも初の女性宰相に選出された。サプライズ人事や官邸官僚の配置で「高市カラー」を打ち出しつつも、派閥政治のしがらみに縛られた政権の行方は。

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 前編【「高市さんから吉村代表に電話をかけてもらった」 高市早苗氏を救った維新サイドからのメールの内容とは】では、維新との連立の背景について詳しく報じている。

 かくて足元から早くも異論が噴き出す中で、高市新内閣は船出した。

 初期に唱えられたのは党内融和だ。高市氏は総裁のイスを争った小泉進次郎氏(44)を防衛相に、林芳正氏(64)を総務相にそれぞれ起用する意向を示していた。赤澤亮正経産相(64)は石破茂氏(68)の側近で、前政権でも特命大臣として対米関税交渉を担ってきた。そこには確かに、挙党体制の演出に腐心したフシもうかがえる。

 だが、木原稔官房長官(56)、片山さつき財務相(66)、茂木敏充外相(70)、さらには若き女性の登用ということで話題になった小野田紀美経済安保相(42)といったあたりはどうなのか。

「木原氏と小野田氏は旧茂木派の所属。旧安倍派の片山氏は総裁選で一貫して高市支持で動きました」

 とは、政治部記者。

「つまり論功行賞人事です。茂木氏は自らも総裁選を戦いましたが、小泉対高市の決選投票で旧茂木派は麻生派と共に高市氏に投票した。旧茂木派からは6人が入閣しています」(同)

 麻生派でいえば、麻生氏自身が副総裁に就いたほか、党四役のうち幹事長と総務会長ポストを占めている。

 また、内閣の番頭役となる木原氏も麻生氏と極めて近い間柄だという。

 自民党関係者の話。

「麻生氏は、旧茂木派所属の木原氏を他派閥ながら高く評価しています。木原氏はかつて、麻生財務相の下で財務副大臣を3期にわたり務めました。通常なら2期で交代しますので異例です。麻生氏に手腕を買われてのことですが、一方の木原氏も、地元の熊本が16年に見舞われた大震災の復興予算捻出に尽力してくれた麻生氏のことを、今も深く信頼しています」

維新メンバーで注目すべき人物

 麻生氏は義弟が幹事長となり、官房長官にも首尾よく“お仲間”が就けた格好なのだ。

 木原氏は地元の名門・熊本県立済々黌(せいせいこう)高校から早大教育学部に進み、1993年、日本航空に入社した。

「パイロットの資格がありますが、視力検査で引っかかったそうで仕事で操縦桿は握っていないとも。妻はJALの元客室乗務員で、美人で知られます」

 と、木原氏の知人が言う。

「2004年に退職後、翌05年の総選挙で熊本1区から出馬し、当時の民主党候補相手に敗れるも比例復活。09年、自民党が下野した総選挙で木原氏も議席を失い、3年間の浪人生活を経験します。再起を期した12年の選挙で一度は公明党の推薦をもらうのですが、地方議員が議席を争う公明からの支援を得ては顔が立たないと考え、推薦状を返却しに行った一件は知る人ぞ知る話です。高市氏とも息が合い、岸田政権で高市氏が政調会長だった当時、木原氏は政調副会長兼事務局長でした。二人はその頃から良好な関係を築いています」(同)

 こなた、維新メンバーの中にも注目すべき人物がいる。遠藤敬(たかし)氏(57)である。遠藤氏は維新の国対委員長から、今般、自維両党の接続役として首相補佐官に就任した。

 維新の会関係者が言う。

「遠藤氏は高校卒業後、大阪でうどん屋を営んでいました。堺高石青年会議所の理事長時代、堺市議だった馬場伸幸・維新前代表(60)に請われ、外相も務めた自民党の中山太郎氏の後援会青年局長に。以後、政界と関わりを持ちます」

 自民党支部長を担った後、12年に維新の会へ。その年の総選挙で初当選した。秋田犬保存会の会長で、女子フィギュアの五輪金メダリスト、ロシアのザギトワ選手に「マサル」と名付けられた一頭を贈呈している。

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