「門の前でキスしてから塾に」 高市早苗氏の“型破り”過ぎる松下政経塾時代 「バイクにツナギ姿で1次面接に現れ、しかも遅刻していた」
【全2回(前編/後編)の前編】
自民党の高市早苗総裁(64)は21日、衆参両院の首相指名選挙で第104代首相に選出された。彼女はいかにして権力の階段を上り詰めたのか……。
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【秘蔵写真】「白無垢姿」の高市氏。「花嫁」に扮した25年前のレアショット
高市氏が現在の地位に上り詰めた背景には、数人の有力者の姿がちらつく。
特に森喜朗元首相との“関係”は永田町で長らくささやかれ続けており、本誌(「週刊新潮」)も2000年に〈「森総理の愛人」という怪文書を撒かれた「高市早苗」激怒〉との記事を掲載している。その中で、
「森さんと二人で食事をしたことさえない」
と疑惑を否定している高市氏。同じ年に掲載された「週刊宝石」の記事ではこう語っている。
「森さんとの話なんて誰も信じていないでしょう。えっ、信じている人もいる? 考えられないですよ。年だって2回りも違うんですよ。(中略)だいたい、森さんには失礼ですけど、私のタイプじゃない」
〈女はとても悲しいと思った〉
常にそうして“雑音”を振り払ってきた高市氏は、自著『30歳のバースディ』で興味深いことをつづっている。テレビ番組のキャスターとして活躍していた当時のこと、売れている女性キャスターは番組のプロデューサーなどと“できている”とのうわさを聞きつけた彼女は、こんな感慨を抱いたというのだ。
〈私は女はとても悲しいと思った。仕事が決まるかどうかのいちばん大切な最後の瞬間に、暗にカラダを要求する男も下劣だ。ただ、もしも私にとってテレビの仕事がすべてだったら、カラダを投げ出していたかもしれないと思う〉
後に国政に進出、“政治の仕事がすべて”という日々を送ってきたであろう高市氏は、いかにして権力の階段を上っていったのか。
〈勉強よりもロックとバイクが好きで〉
1961年3月7日生まれ、奈良県出身の高市氏は、メーカー勤務の父、奈良県警職員の母、弟の4人家族。
橿原市立畝傍中学時代の同級生が振り返る。
「成績は良かったけど、ガリ勉という感じはしませんでしたね。校則ギリギリの色付きのリップを先生にばれないように持ってきてグループの女子で回しあったりとか、おしゃれな子ってイメージでした。生徒会にも入っていて、芯が強く、リーダーシップもある女性でしたが、ここまで上に行ってしまうとは。ただただ驚くばかりです」
もっとも、先の『30歳のバースディ』では、
〈中学に入ってから私は少々グレた〉
とつづっており、地元の名門・奈良県立畝傍高校に入ってからも、
〈勉強よりもロックとバイクが好きで。やっぱり、夜中に家を抜け出して遊んでいた〉
その後、神戸大学経営学部経営学科に進学。
〈バンドとバイクと恋に燃え、思いっきり青春した〉
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