巨匠「松本零士」逝去から2年を経て「未完の超大作」が刊行…「松本先生のナマ原稿は異様なまでに重かった」元担当編集者が明かす連載時の秘話

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 漫画・アニメーションの巨匠、松本零士が逝去して2年半余り(享年85)。本年は、大規模な松本零士展が開催されるなど、話題は尽きないが、いまになって、正味「370頁」にもおよぶ、分厚い「初単行本化」作品が刊行された。

 これほどの有名漫画家に、小品ならまだしも、このような大作で単行本化されていない作品があったことに、驚いている若いファンも多い。その作品とは、『ニーベルングの指環』全4部作の、最終第4巻『神々の黄昏』。先月末、『ニーベルングの指輪 完全版4』として小学館クリエイティブから刊行されたばかりである。...

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