「『NHK ONE』は、妥協の産物」 なぜ時代に逆行するサービスが生まれたのか 「現場の記者のモチベーションは低下している」

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「妥協の産物」

 なぜ「NHK ONE」は、あえてウェブ全盛時代に逆行する姿になってしまったのか。

 立教大学社会学部教授の砂川浩慶氏によれば、

「NHKは10年以上前から、ネット事業が必須業務になったら、そこで新たなサービスを提供して視聴者からお金を取りたいと考えていました。ところが、政治からの圧力や、読売新聞の山口寿一社長を筆頭とする日本新聞協会からの“民業圧迫論”などによって、新サービスはなくなり、視聴者からすれば何のメリットもないところに落ち着きスタートすることになった『NHK ONE』は、妥協の産物です。合わせて既存のサービスまで縮小を余儀なくされ、『NHKプラス』どころか“マイナス”での船出となった。今回のお粗末なトラブルも、NHKのヤル気のなさを象徴していると思います」

 当のNHKに尋ねると、

「インターネット必須義務化に伴う配信内容は、『改正放送法』や『番組関連情報配信業務規程』などに則っています。それを踏まえた上で、具体的な内容はNHKの編集判断としてお届けしています」

 まさに仏作って魂入れず。このままでは“皆さまの受信料”の無駄遣いと言われるのは時間の問題か。

 前編【〈ふざけるなNHK〉 「NHK ONE」不具合連発で現場は大混乱 エースアナが続々謝罪の“異常事態”に】では、「NHK ONE」サービス開始で現場にもたらされた混乱について報じている。

週刊新潮 2025年10月16日号掲載

特集「いきなり不具合で大混乱! 新ネット配信『NHK ONE』に局内から“無用論”」より

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