29歳で箱根駅伝に出場した「東大院生」の浪人時代…「1日10時間の猛勉強を支えた息抜きが毎晩のランニングでした」

スポーツ

  • ブックマーク

浪人時代は、毎晩のランニングで気分転換

 思わぬ形で夢を絶たれた古川氏は、最初の大学受験では合格を掴めず。卒業後は浪人生に。「全日本大学駅伝や出雲駅伝出場の可能性がある国公立大学に進むことや、ランナーとして少しでもタイムを縮めること」に目標を切り替えて、1日10時間におよぶ猛勉強に励んだ。自宅から1時間ほどの場所にある熊本市内の予備校に通い、22時頃に帰宅する多忙な毎日を過ごしたが、それでも日課としているランニングは欠かさなかったそう。

「毎晩駅まで車で迎えに来てくれる父に荷物を預けて、7kmほどある自宅までの道をランニングで帰るようにしていました。正直に言うと、陸上が勉強に直接的に役に立ったことはあまりなかったように思いますが、それでも予備校で1日の大半を過ごす日々の最後に決まった息抜きの時間があって、気持ちを切り替えられたことは、今思えば苦しい生活を乗り切るための良い習慣だったのかなと思います」

 1年間の地道な努力が実った古川氏は、合格を掴んだ熊本大学教育学部の生涯スポーツ福祉課程に進学。大学では寮に入り、本格的な競技生活に打ち込むことなる。

 第2回【元「東大院生」古川大晃が明かした“憧れの箱根路”を走るまで…学生たちに署名を呼びかけるも関東学連チームの編成は「幻に」】では、箱根路を目指し、東京大学大学院に進学した古川氏が、陸上部に入部して味わった苦労や、100回大会時、学連チームの出場をかけて戦ったことについて語っています。

ライター・白鳥純一

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。