「学会票がなくなった選挙がどうなるのか…」 自民議員が打ち明ける不安 「一気に2万票は減る」

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年内には国会運営が行き詰まり……

 片や連立離脱で見通せなくなったのは、10月21日召集を軸に調整が進む臨時国会での首班指名だ。

 衆院の過半数は233議席。自民党の196議席に対し、立民・国民・維新の3党合計は210議席。

「1回目の首班指名で過半数に達する者がおらず、自民と野党統一候補との決選投票になった場合、立国維の210票が自民党の196票を上回り、首班を取る可能性もある」(前出のデスク)

 こうした展望の下、立民の野田佳彦代表(68)と安住淳幹事長(63)は、国民と維新の両党に玉木雄一郎・国民民主党代表(56)を統一候補に立てようと呼びかけている。が、立民内の受け止めは冷ややかだ。

「野党間の連立協議に関して、立民党内では所属議員を巻き込んでの真剣な話し合いまでは行っていません。結局、野党が決選で統一候補に一致して乗る公算は低い。現状では、比較第1党党首の高市さんが首班指名される可能性が高いでしょうね」(立民関係者)

 しかし、高市氏を首班に政権が発足しても、極端な少数与党になる。年内には国会運営が行き詰まり、解散に追い込まれるとの見方もある。

 元自民党本部事務局長で選挙・政治アドバイザーの久米晃氏が言う。

「ほとんどの自民党議員は公明党の推薦を頼りにしていましたから、今後の選挙は大変です。50前後の議席減は覚悟しておいた方がいい。参院選同様、自民や立民などの既成政党が票を減らし、国民や参政などの新興政党に票が流れるでしょう。多党化の時代に突入します」

 自民党の“壊滅の危機”。それは、見通しの利かない、新しい時代の幕開けなのか。

 前編【「高市さんは目を見開いて“ホンマに!?”と…」 自公連立解消のウラ側 一方、「高市氏はタカをくくっていたフシが」の指摘も】では、公明党の連立離脱について初めて聞いた際の高市氏の反応などについて報じている。

週刊新潮 2025年10月23日号掲載

特集「公明・創価学会が三行半 茫然自失の高市新総裁で自民は“壊滅危機”」より

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