歌心りえ、50歳を越え日韓で絶賛される人気歌手に 「諦めなかった人生」とさだまさしや本田美奈子.への熱い想いを語る
「日韓の架け橋になるような楽曲を」オリジナル曲の誕生秘話
続いて、『SONGS』のオリジナル曲「おかあさんの歌」「ふたりのバースデー」の2曲について聞いていこう。「おかあさんのうた」は歌心が作詞し、当時から音楽仲間だった夫のDaiが作曲・編曲を手がけており、カントリー系のほのぼのとした雰囲気のなか、母親と自分に関するエピソードが語られる。「ふたりのバースデー」のほうは、自分と子どもが登場する優しいバラードで、2曲を通して3世代をつなぐ楽曲になっているのも彼女らしい。
「『おかあさんのうた』は、実は13年ほど前に作っていた曲をディレクターさんが気に入ってくれて、アルバムに入れてもらいました。『ふたりのバースデー』は、日本の作家が作詞をし、韓国の方が作曲することで、日韓の架け橋になるような楽曲を作ろうという試みのなかで生まれた曲。私も作詞で携わらせていただき、”実はこんなことがあって……“というエピソードも交えながら作り上げました」
Spotifyランキングに戻ると、第4位に「ラヴ・イズ・オーヴァー」(原曲:欧陽菲菲)、第12位に「酔いどれて」(原曲:桂銀淑)、そして第17位に「一本の鉛筆」(原曲:美空ひばり)がランクインしており、演歌系の楽曲でも確実にリスナーに届いていることがわかる。
「『歌王戦』では、番組から指定されて歌うことが多かったですね。演歌を指定された際、私はコブシも回せないし、歌詞の世界にもなじみがなかったんです。美空ひばりさんの曲も本当に難しくて。でも、この時は韓国の歌唱指導の先生がいらっしゃって、私の半分くらいの年齢なのに日本語の歌詞も覚えておられて、丁寧に教えてくださったので勉強になりました」
第7位の「TSUNAMI」と第10位の「Casablanca(哀愁のカサブランカ)」は、韓国からの出場者とのデュエットで、「Casablanca」の声を重ねる部分は韓国語でも歌っている。本人は「練習時間がほとんどなくて、収録の度に毎回冷や冷やでした(笑)」と語るが、実際にそのライブ・バージョンを聴くと、そんな焦りもなく、深い歌唱に安心して身を委ねることができる。これも、長年歌ってきた経験が積み上げられた結果であろう。
第2弾では、『トロット・ガールズ・オーディション』以前のキャリアについても大いに語ってもらう。
【INFORMATION】
◎アルバム『SONGS』『HEARTS』発売中
*『SONGS』収録曲 ※カッコ内はオリジナル歌手 ※ジャケット「SONGS」入れる
1 道化師のソネット(さだまさし)
2 雪の華(中島美嘉)
3 恋人よ(五輪真弓)
4 メロディー(玉置浩二)
5 木蘭の涙(スターダスト☆レビュー)
6 たそがれマイ・ラブ(大橋純子)
7 唇よ、熱く君を語れ(渡辺真知子)
8 絆(橋幸夫)
9 街の灯り(堺正章)
10 つばさ(本田美奈子.)
11 おかあさんのうた(オリジナル)
12 ふたりのバースデー(オリジナル)
*『HEARTS』収録曲 ※カッコ内はオリジナル歌手 ※ジャケット「HEARTS」入れる
1 翼をください(赤い鳥)
2 愛をこめて花束を(Superfly)
3 言葉にできない(オフコース)
4 雪の華-Strings Edition-(中島美嘉)
5 奏(かなで)(スキマスイッチ)
6 プラネタリウム(大塚 愛)
7 愛のうた(倖田來未)
8 サンサーラ(中孝介)
9 秋桜(山口百恵)
10 Friend(安全地帯)
11 200倍の夢(Letit go)
12 瑠璃色の地球(松田聖子)
◎アルバム発売記念ソロツアー「Sing A Soul」開催中
2025/10/24 宮城県 東京エレクトロンホール宮城
2025/11/11 熊本市民会館シアーズホーム夢ホール 大ホール
2025/11/12 佐賀市文化会館 中ホール
2025/11/14 福岡シンフォニーホール
2025/11/22 秋田県 ほくしか鹿鳴ホール 大ホール
2025/12/2 ロームシアター京都 メインホール
2025/12/14 山口県光市民ホール 大ホール
詳細は特設ページへ

















