歌心りえ、50歳を越え日韓で絶賛される人気歌手に 「諦めなかった人生」とさだまさしや本田美奈子.への熱い想いを語る

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さだまさしと渡辺真知子のカバー曲が人気、2人との関係性は

 ここからは、歌心りえのSpotifyでの人気曲を見ていこう。第1位は『韓日歌王戦』で披露した、さだまさし「道化師のソネット」のカバーで、同番組でのライブ・バージョンがダントツの首位に。そして第2位は、『トロット・ガールズ・ジャパン』で歌った渡辺真知子「唇よ、熱く君を語れ」のカバーだ。この2曲はいずれも、歌心のカバーアルバム『SONGS』にも収録され、アルバム内の人気曲にもなっている。しかも、2曲とも1980年春のヒット曲だが、歌心は知っていたのだろうか。

「もちろん、知っていました! さだまさしさんは、私が3人ユニット「September」として活動していた2008年に『明日咲く花』という歌を書きおろしてくださったので、思い入れが強いんです。素敵な名曲をたくさんお持ちなので、いつかカバーしたいと思っていました。

 渡辺真知子さんは、私が別の3人ユニット「Letit go」として活動していた’95年当時、テレビ番組の『THE 夜もヒッパレ』(日本テレビ系)で私たちの『200倍の夢』をカバーしてくださったことが嬉しくて、お会いしたわけでもないのに、ずっと親近感を持っています。真知子さんの歌では『かもめが翔んだ日』が好きで、ずっと前からステージでカバーしてきました。素晴らしいボーカリストですし、なによりパワフルですよね!」

 ここで、この2曲が収録されたカバーアルバム『SONGS』について触れてみたい。歌心自身、「トロット・ガールズの活動の中で歌ってきて、みなさんに親しんでもらっている楽曲を中心にセレクトしました」と語るように、本作は前述の2曲に加え、SNSで話題となった中島美嘉「雪の華」、スターダスト☆レビュー「木蘭の涙」、大橋純子「たそがれマイ・ラブ」、そしてトレンド入りするほど話題が沸騰した本田美奈子.「つばさ」などカバー10曲が集められた。さらに、オリジナルの「おかあさんのうた」「ふたりのバースデー」の2曲も収録されている。

 それにしても、心が解放されるような透明感のある歌声は、どういった音楽人生から作られたのだろうか。

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