小泉陣営“ステマ騒動”で有名選挙プランナーが「コメント例文は当社の従業員が作成」と告白…“真犯人”ではなかった「牧島かれん氏」に“心よりお詫び”とも

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「全くの虚偽」

 つまり、一連の騒動の発端は牧島氏ではなく、松田氏が代表を務める会社の“従業員”だったというのだ。

 実は、「週刊新潮」(10月2日発売号)には、以下の自民党関係者のコメントが掲載されている。

〈「応援コメントの原案には、選対に出入りしている選挙プランナーの男性が関与したといわれています。メールに記された『専門家※』は彼のことです。小泉氏の説明とは裏腹に“ステマメール”の作成・送信は牧島事務所の独断などではなくて、陣営の中枢が関わっている可能性もあるのではないでしょうか」〉。
※編集部注 小泉陣営の関係者に送付されたメールには、〈専門家のお知恵をお借りした例〉として24種類のコメント案が例示されていた。

 ここに登場する「選挙プランナーの男性」こそが松田氏だ。「週刊新潮」は当時、松田氏に取材を試みている。その際、「松田氏がニコニコ動画への応援コメントの書き込みを小泉陣営に指示したのか」、また、「松田氏がニコニコ動画への応援コメントの例文を作成したのか」の2点を尋ねた。そうしたところ、松田氏は以下の“正式回答”を寄せた。

〈これらは事実無根であり、全くの虚偽であることを明確に申し上げます。弁護士にも対応を相談しておりますが、かかる内容を掲載されることは、私の名誉を著しく毀損し、選挙プランナーとしての社会的評価を不当に低下させるものであります。そのため、本件が掲載される場合には、事前の仮差止請求及び事後的な差止請求や削除請求、損害賠償請求を含む法的措置を取らざるを得ません〉

 今回、発表された文面とは、少々印象が異なる内容である。

 改めて松田氏に連絡を取り、なぜいまになってこのコメントを発表したのか尋ねたところ、以下のように回答した。

「(週刊新潮の記者から)取材を受けた時点では全く把握していませんでした。うちの社員が関わっていたことが分かりまして、お恥ずかしい限りです。もし私が関わっていれば最初から全面的に謝罪していたと思います。この件では牧島先生に大変なご迷惑をおかけしてしまったため、我々は事実を把握した後、直接お詫びに伺いました。牧島先生の名誉回復のために今回の文書を出させて頂きました」

デイリー新潮編集部

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