フジテレビはこれで踏ん張れる? 菅田将暉、浜辺美波、神木隆之介… 主演級俳優てんこ盛りの「もしがく」は実際どうなのか

  • ブックマーク

 1984年の渋谷、昭和感も渋谷感も微妙な架空の色街「八分坂(はっぷんざか)横丁」で物語が展開していく。これはドラマというより舞台だ。地べたのゴザ席で膝を抱えて見る気分で挑む。三谷幸喜脚本、若手主演級俳優をこれでもかと集め、過積載気味の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」。混沌(こんとん)の出だしだ。

 主役で蜷川幸雄に憧れすぎている劇団演出家・久部(くべ)を演じるのは菅田将暉。難解な演出で評判は最悪、劇団員からは不平不満が噴出。...

つづきを読む