「ごきげんよう」で司会を32年「小堺一機」が明かすテレビ黄金期…師匠「堺正章」が“かくし芸”のメイキングで「見せなかった」こと

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 テレビ、ラジオ、舞台……異なるフィールドで、長くファンに愛されるライブや番組を送り出してきたタレントの小堺一機さん(69)。ある時は「お茶の間の顔」、またある時は「ラジオの名物パーソナリティ」。そして、舞台では最高のエンターテイナーぶりを見せる活動の源にあるものは何か。テレビの黄金時代も知る小堺さんに、現状のテレビ界をどう思うのかなど、話を伺った。(全2回の第1回)

長い!

 小堺さんといえば、1984年10月から始まったフジテレビ系の「ライオンのいただきます」(後に「ライオンのごきげんよう」*以下「ごきげんよう」)が2016年3月までの32年。81年から続くTBSラジオ「コサキンDEワァオ!」は、44年目となった今もポッドキャストで放送中で、9月25日には地上波でも放送された。さらに舞台「小堺クンのおすましでSHOW」は85年から32年間も続くロングランとなった。この“長寿”の秘訣は何だろうか?

「僕に関して言えば……ないです!(笑)。何より見ていただいたお客様、視聴者の方、あとは支えてくれたスタッフのおかげです。ありがたいことですよ」

 テレビで見るのと同じ、優しい笑顔でそう語る。この10月30~31日には、2年目となる単独ライブ「Kazuki Kosakai Sing,Sing,Sing&Talk!!」が開催される。歌とものまね、トークにタップ。昭和歌謡からオリジナルソングまで、たっぷり笑って楽しめる70分公演を4回こなす。

「舞台やライブは、お客さんの反応がよくわかるし、喜んで笑っている顔を直接、見ることができるので最高です。僕は初めてテレビに出たときから(昭和52年、TBS『ぎんざNOW!』素人コメディアン道場第17代チャンピオン)、公開放送でお客さんの前でやっていたし、ブレイクのきっかけになった『欽ちゃんのどこまでやるの!』(テレビ朝日系)もそうでした。お客さんの前でやることは基本ですね」

 とてもそうは見えないのだが、そんな小堺さんも来年で70歳(!!)。公演に向けて入念な準備や体力作りなどしているのだろうか。

「特にしません!(笑)。これは若いころからそうなんですけど、ライブとか大事なイベントがあるからそのために何かをする、ということはないんです。食事制限や、早めに寝るようにするなんてことも考えません。いつも通り。食べたいものを食べて、眠くなったら寝るんです(笑)。逆に、節制して自分を追い込んでいくというやり方もありだろうけど、僕はそういうタイプじゃないんです。デビュー以来、ずっとこのスタイルでやってきました。元気の秘訣といったら、これですかね(笑)」

 その代わり、来てくれる客が楽しんでくれる「ネタ作り」にはこだわっている。ライブでは10曲ほど歌う予定だが、ものまねを入れたり、イントロで何かを仕掛けたりと、あれこれアイデアを練っているという。

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