日本最大の新宗教「創価学会」はもはや“頭打ち”なのか? 実は海外マーケットと親和性が高い「柔軟性」と「ネバーギブアップの精神」
むしろ力は増している?
存命中、池田氏は「日蓮世界宗創価学会」と揮毫した。学会員にとって師匠である池田氏の言葉は絶対だ。海外在住の学会員たちは師匠の言葉を実現すべく、その組織固めに躍起だ。
それにしても世界規模でみれば、まだまだ小さな日本の一宗教団体に過ぎない学会だが、再び国内に目を向けると、その数は先述の通り、海外では約300万人、国内では少なくとも400万人はいる。合わせて約700万人だ。この数は国内最多の信者数を持つ浄土真宗本願寺派の775万人に迫るものである。
はたして、これで学会は「かつてほどの勢力はない」と言えるのだろうか。国内で話題になる機会が少なくなっただけに過ぎないのではないだろうか。その実は、隠然とその力を増しているのではないか。学会の海外での展開を見るにつけ、そう思わずにはいられない。
第1回【公明党の惨敗を“自分たちの責任”と考える学会員はどれほどいるのか? 創価大卒ジャーナリストが語る「創価学会が公明党を見限る日」】では、創価学会にとっては組織の存続が最優先であり、公明党が重荷になれば見限る可能性があることなどを詳細に報じている──。
[3/3ページ]

