リハビリを経て球速、回転数がアップ… 大谷翔平の「驚愕の1年」を数字で振り返る 「打球速度もリーグ最高クラス」
【全2回(前編/後編)の前編】
“二刀流”を復活させ、9月28日(現地時間)に今シーズンを終えたドジャースの大谷翔平(31)。チームは4年連続の地区優勝を飾り、大谷も最終戦で自己最多となる55号を放った。3年連続4度目となるMVPの期待も高まる中、「驚愕(きょうがく)の1年」を記録とともに振り返る。
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大谷は28日のマリナーズ戦に出場。1本塁打を含む5打数3安打で有終の美を飾った。
「リーグトップのシュワバー(フィリーズ)には1本及びませんでしたが、昨シーズンに自身が達成したチーム記録(54本)を更新しました。2年連続50本塁打達成は、アレックス・ロドリゲス以来23年ぶり6人目の快挙となります」(メジャー担当記者)
打者に専念した昨季とは打って変わり、今季は6月16日のパドレス戦で663日ぶりに投手復帰。徐々に投球イニングを延ばし、最終的には1勝1敗、防御率2.87を記録している。
シーズン140得点以上は21世紀で3人目
「“復活元年”となった今季は、31歳となってもまったく衰えを感じさせず、むしろ進化を遂げています」
先の記者はそう前置きし、
「本塁打数に注目が集まりがちですが、今季は1番打者として見事に打線をけん引しました。まず、四死球数が昨季は87個だったところ、今季は112個とキャリアハイを更新。これに伴い、自身で本塁を踏んだ『得点』数もMLBトップの146をマークしています」
シーズン140得点以上を記録した選手は、21世紀で実に3人目だという。『データ・ボール』の著書があるスポーツライターの広尾晃氏も、
「メジャーの野手の平均年齢は27.9歳で、大谷はすでにベテランの域。初球から積極的にスイングをかけるスタイルは、球を見極める姿勢へと移行しつつあり、円熟味が増しています」
大谷自身、9月中旬には、
〈1番を打っている以上、(得点は)打点以上に大事だと思っている〉
と発言している。
「投手に復帰して盗塁は減りましたが、大谷は走塁にも長けているので首尾よくホームへ帰ってこられるのです」(広尾氏)
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