はたしてどこまで描けるか? 戸田恵梨香主演「地獄に堕ちるわよ」が迫る「細木数子さん」の壮絶すぎる人生

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世界配信へ向けて

 動画配信サービス・Netflix(ネトフリ)が、2021年11月に83歳で亡くなった、占い師・細木数子さんの衝撃の半生をドラマシリーズ化した「地獄に堕ちるわよ」を26年に世界配信する。主人公・細木数子役を、俳優の戸田恵梨香(37)が演じることが発表された。

 細木さんといえば、「アンタ死ぬわよ!」「地獄に堕ちるわよ!」などの強烈ワードを放ち、テレビ界を席巻、圧倒的な人気を確立した。「六星占術」に関する著書は、「世界で最も売れた占い本」としてギネス世界記録を樹立するなど、2000年代に社会現象を巻き起こした。作品では、欲望のためには手段を選ばず、それでも人を強く惹きつけずにはいられない波乱万丈な細木さんの人生を描くという。

 制作陣は、83歳で亡くなった細木さんが高校を中退した17歳から、テレビ出演などで大ブームとなる66歳までの半生を、緻密かつ力強い映像で活写。また、徹底したリサーチをもとに細木さんのキャラクター構築を行ったという。

 戸田は「この物語は、皆さんが知らない、ちょっと昔に本当にあった細木数子の人生が描かれていて、きっと皆さんをこの世界に没入させ、翻弄させてくれるに違いない。この占い師がなぜ社会現象を巻き起こし夢中にさせたのか、目撃してほしい」などとコメントしている。

「ネトフリでは昨年、土地の売買をめぐる詐欺師集団の仕事ぶりを描いた『地面師たち』、1980年代の女子プロレスブームを描いた『極悪女王』、今年は1975年に高倉健さん主演で公開された映画のリブート版『新幹線大爆破』がオリジナルシリーズで当たりました。いずれの作品も、コンプラや予算の関係で現行のテレビ局や映画会社では制作が不可能な、なおかつ刺激的な作品です。ほかにも、コンスタントに日本発のオリジナル作品を世界配信していますが、そんな中、世界へ向けて送り出すのがまさかの細木さんの半生を描いた作品でした」(映画会社関係者)

 戸田、監督、エグゼクティブプロデューサーのコメントから、すでに撮影は終わっているようで、今後は編集作業と思われるが、10月6日現在、解禁されている情報はタイトルと戸田が主演であることと、劇中のものと思われる戸田のビジュアルのみ。共演者など詳細は伏せられたままだ。

「テレビで売れまくっていたころの視聴者がイメージできる細木さんといえば、特徴的な髪形に、恰幅が良く貫禄があり、鋭い目つきでした。一方、戸田さんはモデルのようなスレンダーな体型でしたが、20年12月に松坂桃李さん(36)と結婚し、23年4月に第1子を出産後、やつれてしまったような気がします。公開されているビジュエアルだと、髪型や体型は細木さんに寄せていない模様。それもあってか、発売中のファッション誌『CLASSY 11月号』(光文社)通常版の表紙を飾っていますが、スレンダーな戸田さんのままでした。でも、プロ意識が高い戸田さんですから、撮影から短期間で大減量に成功したなんてこともあるのかも」(テレビ局関係者)

 戸田が演じた17歳から66歳の細木さん本人の半生を振り返ってみよう。出演番組での発言や、細木さんに関する雑誌の記事などをたどると、高校を3年生で中退し、東京駅の高架下でコーヒースタントを切り盛り。20歳で銀座にクラブをオープンさせるなど、若いころから飲食業で才覚を発揮していた。20代半ばで店の客と結婚したが、数カ月で別居し、3年あまりで離婚。

「占い師として注目されたのは40代半ばのこと。82年に独自の研究で編み出したとされる、六星占術という占いに関する本を出版します。85年に出した『運命を読む六星占術入門』(KKベストセラーズ刊)がベストセラーとなり、以降、人気占い師の仲間入り。97年ごろからテレビに出始めましたが、00年代に入ると起用した番組が高視聴率を連発。しかし、70歳になる08年に『本業に専念したい』などの理由で、テレビに出演しなくなりました」(出版業界関係者)

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