慶應薬学部からアフリカ放浪、そして漢方へ… 「Beauty Japan」に挑む34歳女性の半生

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コンテスト参加で「誰かに勇気を与えられるかも」

 そうした中で、今回、「Beauty Japan」コンテストへの出場を決めた。

「実は、私は背骨が曲がっている側弯症で、中高生時にはコルセットをして眠るという、つらい思いもしていました。痛いし、親にとっては『私って迷惑な存在だ』とも思い込んでしまって。だからこそ健康でいることの大切さを感じていたのかもしれません。この年になってそんなことも忘れつつあったのですが、1~2キロくらい体重を落としたいなとジムへ出かけたところ、そこがコンテストのポージングなども教えてくれるところだったんです。先生に教えてもらったポーズをしている自分を鏡で見て、『ミロのビーナスみたい』って涙を流して感動しちゃったんです(笑)」

 側弯症の自分を自ら否定していた面もあったが、そんな自分がコンテストに出て、女性の美しさを表現しながら活動すれば、誰かに勇気を与えられるかもしれない……。そう思った瞬間に「Beauty Japan」コンテストへの参加を決めた。今年2月のことだった。

 大勢の前で自分のやってきたことを伝え、健康の大切さを訴えるには、プレゼンできるように日本大会で上位に入賞しなくてはならない。ひいては、もっと幅広く、もっと多くの人に健康の大切さを伝えるため、講演活動などにも力を入れていきたいという。

「決して西洋医学との二項対立ではなく、体のメッセージを受け取り、予防や治療に向かうにあたっては漢方というものがある、と伝えていきたいですね」

デイリー新潮編集部

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