マラドーナに「一番だ」と言わしめたマルセロ・ビエルサ “狂人”と呼ばれた男の執念(小林信也)

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 サッカー界には個性的な指導者が多い。中でも「エル・ロコ」(変人、狂人)の名で呼ばれるマルセロ・ビエルサはあまたの奇才の中でも群を抜く存在だ。

 ビエルサはいまウルグアイ代表監督を務めている。来年のW杯北中米大会に向け10カ国で争われた南米最終予選、代表枠は6。アルゼンチン、ブラジル、エクアドルが先に突破を決め、ウルグアイは残る3枠をパラグアイ、コロンビア、ベネズエラと争った。

 2023年に代表監督に就任したビエルサは厳しい逆風も体験した。...

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