再放送でも「チョコプラ」「林先生」を抑えて視聴率トップに 「なんでも鑑定団」が根強い人気の秘密
他局なら続かなかったかも
「当初は島田紳助さんと石坂浩二さんのMCで始まりました。番組コンセプトはゲストの芸能人や視聴者が所有する骨董品や美術品などのお宝を専門家が鑑定するというわかりやすいもので、30年以上経った今でも全くブレていません。視聴者は持ち込まれたお宝が本物か偽物か、いくらの値がつくのかといったクイズ的要素も楽しめる。鑑定結果から見える人間ドラマも、モニタリング的かつドッキリ的な面白さがあります」
現在は今田耕司と福澤朗アナ、そして櫻坂46の元メンバー・菅井友香の3人でMCを務めている。30年以上も変わらず続いているのがすごい。
「時代が変わっても廃れにくい企画です。他に類似番組がなく、ネタ切れしないことも長寿の一因だと思います。また、視聴者参加型番組なので出演料が抑えられますし、主な制作費がタレントの出演料と出張鑑定のロケ代で済むので、他の番組と比べコスパの良さもあるでしょう。そして、テレ東だから長続きしたとも言えます。かつて『なんでも鑑定団』は毎週のように視聴率20%越えした時期もありましたが、今ではそこまでの数字ではありません。視聴率や司会者の交代などの影響で、他局だったらここまで長続きしていなかったかもしれません」
ところが、再放送でも数字が取れるというわけだ。
「再放送なので制作費もかからず、1粒で2度おいしい番組というわけです。BSテレ東でも再放送しているので、3度おいしい番組かもしれません。そんな再放送に特番などで敗れた他局としては、スポンサーにどう説明していいのか途方に暮れますよ。『なんでも鑑定団』にネタ切れ、お宝がなくなることがあるのか……。番組が終了するイメージが湧きません」
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