「貯金1」でシーズンを終えた阿部巨人、CSではリチャードより坂本を使うべきだ…DeNA三浦監督の辞任は腑に落ちない【柴田勲のコラム】
泉口の成長は今季巨人の大きな収穫
阿部慎之助監督率いる巨人が2025年のレギュラーシーズンを3位で終えた。
10月1日、中日との最終戦(東京ドーム)を快勝。これで70勝69敗4分となり、なんとか貯金「1」とした。11日から2位・DeNAとのクライマックスシリーズ(CS)・第1ステージ(横浜)に臨む。
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9月30日の中日戦で田中将大が待望の日米通算200勝を挙げた。彼にとっては今季最終登板だった。
来年に持ち越しになるかと見ていた。足踏みし「4度目の正直」で大記録を達成した。よく頑張った。まずは「おめでとう」と祝福したい。
2年目の泉口友汰が打率3割を確定させた。巨人の3割打者は2019年の坂本勇人以来、2年目に限れば11年の長野久義以来、14年ぶりだ。
開幕1軍ではなかった。門脇誠の不振を受けて起用されるようになり、レギュラーの座を勝ち取った。よく振れている。なにかをつかんだのだと思う。2年目だと考えればたいしたものだ。
中山礼都もそうだが、なんといってもこの泉口の成長が今季の巨人の大きな収穫になったと思う。
三浦監督、辞任理由は“表向き”では
さあ、DeNAとの決戦だが、三浦大輔監督の辞任には驚いた。
昨年日本一になり、今年は2位、しかも2年連続日本一になれる可能性を残している。今季で5年目だが2年目以降は4年連続でAクラスだ。実績十分だ。
リーグ優勝を逃した責任を取ってのことだというが、これはウソっぽく聞こえる。口実ではないか。フロント上層部との折り合いが悪いとか、チーム内でなにかあるのか。そこは分からないが、辞めるのはあり得ない。われわれには踏み込めない事情があるのか。
ヤクルトの高津臣吾監督なら単純に分かる。2年連続の優勝はあったけど、ここ3年は連続してBクラスだ。
腑に落ちない辞任劇だ。
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