「まず外見で褒められるのが面白くなかった」 “ただの二枚目俳優”ではなかったロバート・レッドフォードさんが目指したもの
地に足が着いた現実的な姿勢
レッドフォードさんはNHKの協力で映画化に向けた脚本コンクールも行うなど才能発掘に徹した。
「サンダンス映画祭は若手才能の登竜門として定着。一般にも広く名が知られるようになった」(北川さん)
近年では1万5000作以上も映画の応募がある。
「原石の宝庫だとハリウッド関係者が押し寄せ映画祭は才能の青田買いの場にもなっています」(垣井さん)
映画祭の変節ではと指摘されても、若手が機会を得ることがまず重要と考えた。
映画出演も続けたが、2018年、引退を宣言した。
9月16日、89歳で逝去。
「映画以外に80年代から地球温暖化や環境問題に関心があり着目が早い。理想を語らず学者を集め議論、具体的提言をしていた。スターでも地に足が着いており、現実的な姿勢は、若手育成にも重なります」(垣井さん)




