総裁選に挑む「小泉進次郎農相」が見習うべき人物は身近にいた…バラエティ出演ラッシュの兄「孝太郎」が芸能界で活躍し続けられる理由

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「嫌なヤツ」もしっかり

「もともと、真面目なサラリーマン的な役が多かったのですが、徐々に役柄が広がっていきました。昨年公開された映画『愛に乱暴』では、演技派の江口のりこさん(45)と夫婦役を演じましたが、狂気を秘めながら若い女性と不倫を重ねる“ゲス夫”の役を好演し、ネット上では《ダーク過ぎる!》などの声があがるなど、すっかり新境地を開拓しています」(映画業界関係者)

 12日スタートの「ザ・ロイヤルファミリー」は、山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞も受賞した早見和真氏の同名小説を、妻夫木聡(44)主演でドラマ化したもの。競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語を描く。

 孝太郎が演じるのは、豪快で人間味あふれる馬主・山王耕造(演・佐藤浩市、64)の長男で、耕造が社長を務める「株式会社ロイヤルヒューマン」の後継者候補である山王優太郎役だ。

「仕事にアグレッシブに取り組んではいるものの、競馬事業部まで作る耕造の放漫経営を非難しており、父のような経営者にはならないという強い思いのもと、利益を出すことを最優先に考える役どころ。映像作品には不可欠な『嫌なヤツ』のポジションで、視聴者の反感を買いそうです。しかし、俳優として成長したからこそ演じられる役柄なのは間違いなく、天国のいかりやさんは、孝太郎さんの成長を喜んでいることでしょう」(放送担当記者)

 俳優・タレント業ですっかり売れっ子になった孝太郎だが、活躍のフィールドはそれだけにはとどまらない。在京キー局の中で最も蜜月ぶりがうかがえるテレ東では、「柔道グランドスラム 東京2010」、16年のリオ五輪、18年の平昌五輪、21年の東京五輪、22年の北京五輪でいずれもメインキャスターを務めているのだ。

「デビュー時から世間に名前が浸透していたものの、思ったような活躍ぶりとはいかず、失速していた時期もありました。ここまで生き残った要因ですが、本人は驚くほど腰が低く、とにかく人柄が良いんです。さらに探求心が旺盛で、適応能力が高く、MCから俳優業までこなせる万能型。デビュー直後から女性スキャンダルが何度かありましたが、まったく仕事に影響がなかったのは、その人柄のおかげでしょう」(先のテレビ局関係者)

結婚願望は?

 進次郎大臣とは違い、いまだ独身の孝太郎だが、7月18日に放送されたトークバラエティ「酒のツマミになる話」(フジ)に出演し、独特の恋愛・結婚観を語っている。

 まず、彼女の買い物に付き合うという一般的デートについて、「パートナーに自分の時間を使いたくない」と断言。その理由を、「好きなものを好きなだけ時間を使って一人で行った方が楽」と明かした。

 それでも、若い頃にはデートで週刊誌の目を気にしたり、相手の事務所のことまで気を使ったりなど、ストレスを感じていたことを告白。そのため、買い物でも映画でも「家を一歩出たらすべて動線を考えて。帰りまで」と語り、「正直、恋愛とか飛び越えて結婚でも良い」と“交際0日婚”の願望があることを吐露した。相手の見つけ方については、「横断歩道で信号待ちしてる時に、パッと話したりね」。

 女性スキャンダルで失脚した男性芸能人が多い中、起用する側からしたら孝太郎はリスクが低い“超優良物件”であることも売れっ子になった理由だろう。

 進次郎大臣も総理大臣を目指すなら、財務・外務、経産など重要閣僚で政策を勉強することも必要だろうし、閥務で汗をかき党三役のいずれかをこなし、時には“悪役”も演じる懐の深さも必要だろう。兄の生きざまが、大いに参考になるような気がするのだが……。

デイリー新潮編集部

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