10億円の高級コンドミニアムを会社に買わせた新浪剛史の“タカリ体質” 「現地社員をコキ使い、奥さんのためにカラオケ機材を」
「現地法人社員をコキ使い……」
酒池肉林に溺れたハワイだけではない。冒頭で紹介した通り、新浪氏はNYにも“別邸”を持ち、ローソン時代に知り合ったとされる夫人を同伴。公私混同の疑いを持たれているのだ。
「新浪さんはサントリーの社長在任中、自社にNYの高級コンドミニアムを購入させて、米国での居宅にしていたのです」
と告発するのは、サントリーの現役社員。
「新浪さんは夫人を同伴してNYライフを満喫していました。サントリーの現地法人社員らが手足のごとくコキ使われて、新浪さんの奥さんが好きなカラオケを楽しむため、わざわざ専用の機材を部屋の中に設置させられたそうです」(同)
事実、新浪氏の会長辞職発表後、社員が匿名で意見を書き込めるサントリーのイントラネット上では、経営トップの“会社私物化”を批判する声が上がっているという。
「さる中堅社員は“NYのマンションのみならず、新浪夫人お好みのイタリア製家具に始まり、プライベートジェットやベンツの購入など、会社のカネを何だと思っているのかといった『私物化のうわさ』が社内では後を絶ちませんでした”と指摘。これらの話は“末端社員の耳にまで届いていた”と不満をぶちまけたそうです」(同)
米国の不動産取引を記した公文書を確認したところ、NYの当該物件は2023年4月にサントリーの現地法人「SUNTORY AMERICA INC.」が所有権を取得。同じフロアの2部屋を同時に購入しており、その総面積は約200平方メートルにも及ぶ。
取得時の購入価格は、一つ目の部屋が635万5562ドル、二つ目の部屋は112万1825ドルだった。当時の米ドルレートに換算すると、日本円にして総額10億円超の高額物件である。
億万長者しか住めない超高級コンドミニアム
現地の不動産業者が言う。
「新浪さんが居住していた物件は、セレブが好むアッパーイーストサイドの中でも、特に一等地と呼ばれるエリアです。しかも全15戸しかないブティック型の高級コンドミニアムなので、その希少性が価格に反映されていると思います」
摩天楼がひしめくNYの中でも、こうした物件は億万長者しか住めないとか。
「ブティック型コンドミニアムは、数百単位の戸数を有する大規模な集合住宅とは異なる50戸未満しかない物件を指します。1フロアあたりの戸数が少ないのでプライバシーや静かさも万全。内装は職人技の光るハイエンドで美しい仕上がりなのが特徴です。居住者のためのラウンジやテラスも充実しています」(同)
とても庶民には手の届かない高額物件を、自らトップを務める企業に購入させて利用する。そんな手法を新浪氏は繰り返して、会社へのタカリ体質を改めることはなかったのだ。
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