「マスコミにケンカを売った」過去が… 立民・野田代表が期待を寄せる「安住幹事長」の“懸念材料”

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尊大な性格

 自民党総裁選挙を目前に、立憲民主党の新執行部がひっそりとスタートした。

「7月の参院選では議席数を改選22議席から伸ばせず、選挙の総括を原案の“勝利することができなかった”から“今回選挙は事実上の敗北と言わざるを得ない”に修正しました。足元が揺らぐ野田佳彦代表は、続投の条件として人事を刷新する必要に迫られていたのです」

 と言うのは政治部デスク。

「目玉は安住淳衆院予算委員長の幹事長への抜てきです。前任の小川淳也氏はほとんど機能せず、後任候補には元代表の枝野幸男最高顧問の名も。ただ、昨年の代表選で野田氏と争った経緯もあり、起用は見送られました」

 昨秋の衆院選で自公連立政権は敗北し、少数与党に陥った。それでも安住氏は、衆院予算委員会で中立的な運営に徹し、評価を高めた。

「当選10回のベテランで、民主党や民進党時代を含めて国会対策委員長の経験が長い。培われた人脈は、自民党の森山裕幹事長をはじめ、与野党を問わず多岐に及びます。尊大な性格でも知られますが、幸か不幸か与野党との交渉でなめられることはないでしょうね」

 野田氏が期待を寄せるのは、顔の広さにとどまらない。

「持ち前の発信力にも期待しているようです。野党は党幹部の発言が報じられるかどうかが死活問題。その点、安住氏はNHK記者の出身で、ニュースの勘所を知り尽くしていますから」

新聞を“採点”

 一方で懸念材料も。

「5年ほど前、安住さんは衆院会派控室のドアに新聞6紙の紙面を“100点”“0点”“出入り禁止”“論外”などと採点して貼り出し、物議を醸した。与党幹部は“野党がマスコミにケンカを売るとはねえ”と冷笑していましたよ」

 こうしたチグハグぶりを防ぐためか、このほど立民は広報委員長職を新設した。

 立民関係者が解説する。

「参院選の総括で、幹事長の下にSNS対策を強化する特命チームを常設するとされたからです。安住さんは“それがまともな政治のあり方か”と、SNSの活用には懐疑的ですが」

 広報委員長には、毎日新聞OBの渡辺創衆院議員が就任したが、

「執行部は3人ほど打診したものの断られ、ようやく渡辺さんが受けてくれた。ですが“安住さんの下ではやりにくいだろうな”と同情の声が出ていますよ」

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